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All This & Heaven Too / Andrew Gold (1978) [洋楽(70年代)]

今まで数曲という点でしか知らずにアルバム単位でずっと聴けずにいたアーティストがいる。

その名もアンドリュー・ゴールド。

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最近、念願のアルバムを数枚入手し、ここのところ、ずっとヘビロテ状態だ。

1970年代前半よりスタジオミュージシャンとして活動を始めたアンドリューに一躍脚光が浴びたのはリンダ・ロンシュタットのアルバムにバックミュージシャンとして参加したことによる。

ボクも彼の名を知ったのはリンダを通じてだった。

彼は各種楽器を一人でプレイできるいわゆるマルチプレイヤーだ。リンダの初期のアルバムでも多くのパート演奏やアレンジャーとして、その才能を発揮した。

中でもリンダの代表曲「You're No Good」でのアンドリューのギターソロは本ナンバーのハイライトだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=bjljA9N55iI&feature=related
(1分24秒からアンドリューのギターソロが聴ける)

そんな数々のミュージシャンとの活動を経て、1975年に1stソロアルバム『Andrew Gold』でデビュー。

今回取り上げる3rdアルバムはそれまでのウエストコーストサウンド基調とは一味違ったアダルトコンテンポラリー的なアプローチを窺わせる。

彼については先にその類まれなプレイヤーとしての力量に言及したが、シンガーとしてのアンドリューも艶があるというか程よいウエット感があり、これがまた心地よいのである。


All This & Heaven Too

All This & Heaven Too

  • アーティスト: Andrew Gold
  • 出版社/メーカー: Collector's Choice
  • 発売年: 1978
  • メディア: CD



1. How Can This Be Love
2. Oh Urania (Take Me Away)
3. Still You Linger On
4. Never Let Her Slip Away
5. Always For You
6. Thank You For Being A Friend
7. Looking For My Love
8. Genevieve
9. I'm On My Way
10. You're Free


邦題:『幸福を売る男』

ネーミングのセンスはともかくそのサウンドは確かに心地よい秋風を運んでくれる…

何より当人が楽しそうに音を奏でているのを聴いていて感じるんだ。。。

本アルバムの中で特に印象深いナンバーを…

M-8.Genevieve
…このアルバムではひときわJazzyなテイストだ。バックで流れるフェンダーローズの音色が抜群の味付けをして、その後に続くアンドリューのギターソロもこの曲の流麗さをより引き立てている。本アルバム1番のお気に入り。ジュヌヴィエーヴとは70年代に活躍した女優、ジュヌヴィエーヴ・ヴジョーから拝借したそうだが、実際はとある女性ロックシンガーに捧げた曲らしい。

M-6.Thank You For Being A Friend
…本アルバムより3枚目にシングルカットされた。邦題「気の合う二人」。全米25位記録。直訳すれば「友達になってくれてありがとう」。すごく殊勝なタイトルだ。跳ねるようなリズムで妙に耳に残ると思ったら、ドラムは何と、ジェフ・ポーカロ。

M-4.Never Let Her Slip Away
…邦題「彼女に首ったけ」。こうした邦題も時代を感じさせてくれる。
アンドリューの弾くちょっとコミカルタッチなシンセの音色と時折挿入させるアーニー・ワッツの哀愁漂うサックスが聴き所。またクリスマスの雰囲気を思わせる美しいコーラスにはJ.D.サウザーの名がクレジットされている。しかし、どうやらフレディー・マーキュリーもコーラスとして参加しているらしい。飛び入りだったのか事情は定かではない。

Genevieve

On the sand, the morning sun surounds her
砂の上で 朝日が彼女を包む
As it feels the sky Oh to kiss her golden hair
その光は空を明るく染めていき 金色になびく彼女の髪にキスをするんだ
Genevieve, I never fell so helplessly
ジュヌヴィエーヴ このどうしようもない気持ちはどうしたらいいんだ
Genevieve, I never fell so far
ジュヌヴィエーヴ 途方もなくきみに魅せられてしまった

(※)
Genevieve, every one wants to win your heart and I just like them standing in line
ジュヌヴィエーヴ 誰もがきみのこころを欲しがっている オレもその中の一人さ
Oh but I love you, love you, love you, love you, Genevieve
叶わない恋なのかもしれない でもどうしようもなく愛している ジュヌヴィエーヴ…
 
In your eyes I see a shining ocean
きみの瞳には光がきらめく海が映っている
And it's clear and deep clear and deep and as blue as the sky
それはあまりにも澄み切っていて あまりにも深く 空のように蒼いんだ…
Genevieve Why won't you turn around and see me
ジュヌヴィエーヴ どうかその笑顔を振り向けて オレを見てくれ
Genevieve this time don't turn and walk away
次の瞬間 どうか背を向けて行ってしまわないでくれ

(※)

All my life I always dreamed I'd feel this much desire
これまでのオレの人生だって 激しい想いに身を焦がしていたと思っていたけど
But now it only feels like I'm on fire Oh Genevieve
そんな想いも凌ぐほどの…そう炎のようなんだ ああ、ジュヌヴィエーヴ

(※)

turn around turn around Genevieve
どうかこちらに振り向いておくれ…ジュヌヴィエーヴ…


近況を調べたところ、今年の6月に59歳の若さでこの世を去っていたことが分かった。

合掌...

Runaway - Dakota (1984) [AOR]

今でも結構な頻度でヘビロテになっているアルバムがある。

『Runaway』 - Dakota

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1. Runaway
2. Tonight Could Last Forever
3. Heroes
4. When the Rebel Comes Home
5. Love Won´t Last
6. Into the Night
7. Angry Men
8. If Only I´d Known It
9. Over and Over
10. Believin´
11. More Love
12. National Ruaway Radio Spot


ジェリー・G・ルジック、ビル・ケリーという二人のフロントマンを擁するロック・バンドDAKOTAが1984年にリリースした2ndアルバム。

アルバムプロデュースは当時CHICAGOのメイン・ドラマーだったダニー・セラフィン。

バック・ミュージシャンは、ギターに、リッチー・ジットー、ポール・ジャクソン・Jr.、シンセサイザーに、マイケル・ボディッカー、スティーヴ・ポーカロ、サックスにアーニー・ワッツ、バッキング・ヴォーカルにビル・チャンプリンなど1980年初頭に諸所で見られたAOR界の有名なミュージシャンが集結している。

それほどのバックグラウンドにオリジナリティ溢れるソングライティング。同時期に都市の名前を冠したボストンやシカゴ等が活躍する中、当時から、現在に至るまでその存在にスポットライトが当てられることはほとんどなかったって言っていいだろう。当然、ボクもリアルタイムではそのサウンドを聴くことはなかった。

しかし、彼らの音は紛れもなく本物なのだ。そのサウンド初めて耳にしたのは1990年代後半。
『The Last Standing Man』というアルバムを偶然手にしたことにより、ボクはバンドの過去をトレースしていった。当時から、この2ndアルバムは廃盤となっており、入手困難なモノだった。ボクが手に出来たのも偶然の産物だった。

そして、程なくその音に魅了された。そこには80年代同時期に活躍していたバンドと遜色ない音を紡ぎだされていたんだ。

しかしながら、比較的AOR、メロディック・ロックに拓けた市場である本国でも、本作品はいまだに国内盤としてリリースされた形跡はない。

実に勿体無い。ここで少しでも多くの方の耳に触れてほしいと願いつつ、ここに紹介しようと思う。

M-3:Heroes


…本アルバム中、個人的なハイライトチューンはコレ。
イントロで聴かれるピアノとバンドサウンドの絡みがたまらなく心の琴線を揺らす。
所有しているCDにもあらゆるサイトにもこのナンバーの歌詞を見つけることが出来なかったが、誰しもがヒーローになり得るんだと歌っているように聴こえる。

We're All Heroes.


M-1:Runaway

…アルバムタイトルトラック。Bon Joviのナンバーとは同名異曲。80s然としたキーボードサウンドから、見事なフックラインの効いたリズムとサビで聴かれるコーラスが爽快なハードポップチューン。

M-2:Tonight Could Last Forever

…当時、こうしたナンバーはよくあったなと思わずニヤリとしてしまうミディアム・テンポのポップチューン。
イントロで聴かれるツインリードや時折アクセントとして入るキーボードの音が心地よい。

M-4:When the Rebel Comes Home

…冒頭のユーロビート調には面を食らうが、今もバンドの中核で残っているジェリー・G・ルジックのミドル・レンジな歌声が曲全編を締まらせている。

M-6:Into the Night

…やはりこの時代“Into the~”というタイトルのナンバーは多かった気もするが、そんな数多のナンバーにも負けないDAKOTAならではのオリジナリティを感じる。ちょっとコスモ(小宇宙)を思わせるシンセサイザーのイントロから徐々にソリッドなリフへと突入する。

M-7:Angry Men

…ビル・ケリーの丁寧な歌いだしとシンプルなピアノの音色が印象的なバラード・チューン。静かな「怒り」を表現したような抑え気味なメロディラインが秀逸。

M-8:If Only I'd Known It

…ジェリー・G・ルジックの物憂げな歌いだしと後半にかけて盛り上がっていく曲展開が素晴らしいバラード・ナンバー。曲中に現れるロミオとジュリエットが耳に残る。

M-10:Believin'

…陽気なイントロに爽快なギターソロが抜群にいかしているハードポップチューン。信じ続ける強い意思が曲中から伝わってくるようだ。

このような音を聴く時のボクはいつだって10代のあの頃のままだ。

Rise / Herb Alpert (1979) [洋楽(70年代)]

先日、急に思い立って、このアルバムを購入した。

実家にアナログ盤があったはずだが、もう10年以上聴いていなかった。

Rise

Rise

  • アーティスト: Herb Alpert
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: September 1979
  • メディア: CD



1. 1980
2. Rise
3. Behind The Rain
4. Rotation (Alternate Version]
5. Aranjuez (Mon Amour)(A-Ron-Ways)
6. Love Is
7. Angelina
8. Street Life
9. Rotationion (Alternate Version)
10. Aranjuez (Mon Amour) (A-Ron-Ways) (2007 Dance Mix)



カーペンターズが在籍したことでも著名なレコードレーベルA&Mの創設者であり、トランペッターでもあるハーブ・アルパートの『RISE』。「A」はアルパートに由来している。

この作品は1979年リリース。

Rise




そう、まさに1980年はすぐそこまで来ていた。

1980




ハーブ・アルパートの精悍なトランペットは耳に出来るが、ティファナ・ブラス時代の作品に慣れ親しんだモノには面食らう内容のモノだろう。

しかし、ボクが最初に聴いたハーブ・アルパートの音はコレだ。

うまく言えないけど、じんわりと力をもらったような気がする…

上を向いて歩いていかなきゃ…ね。

Wheels Are Turnin' / REO Speedwagon (1984) [洋楽(80年代)]

前回の記事でも書いたことだが、ボクの音楽ライフのボトムには80年代がある。

思い起こすに相当のアルバムを聴いてきたのだが、その中から特に聴いたモノをちょっと個人的な嗜好を主に挙げていけたらと思う。


Wheels Are Turnin

Wheels Are Turnin

  • アーティスト: REO Speedwagon
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1984年11月
  • メディア: CD



REO Speedwagonは1967年結成以来、70年代は目立ったヒットもなかったが、まれにみる量の年間ライヴをこなし、アメリカンロックバンドとしての地位を築いてきた。

そして、1981年に出世作である『Hi Infidelity(禁じられた夜)』で名実ともにスターダムにのし上がる。
「Keep on Lovin' You」や「Take It on the Run」などの大ヒットナンバーは当時夢中になって聴いた。

それから2作を経た本作『Wheels Are Turnin'』

このアルバムには彼ら最大のヒットで珠曲のバラードナンバー「Can't Fight This Feeling」が収録されているのだが、アルバムとして聴くと、以下に挙げるロックンロールナンバーが実に潔く心地よい。

これらの曲は彼らのBest盤にもほとんど収録されてないが、まさにこのナンバーあってこその本アルバムではなかろうか。

故に個人的なマスターピース作品となっている。

I Do' Wanna Know」(愛は気ままに)

Rock 'N Roll Star」(ロックンロール・スター)

Live Every Moment」(リブ・エブリー・モーメント)

代表して、このナンバーの訳を下記にする。

I was just a boy when the river ran dry
家が破産したとき、オレはただの青二才だった
And I can still remember my mama cry
そのとき、ママが泣く泣く言ったことを未だに思い出す
She said, "Son, leave as fast as you can
息子よ、お前はいますぐにここから旅立ちなさい
But don't waste your life in this rock 'n' roll band"
でも、ロックン・ロールなんかに人生をささげちゃダメだからね

I saw the light and left as fast as I could
オレは分かったと言って、ウチを出た
I knew deep down it was gonna do me good
でも心の中じゃシメシメと思ったさ
So I threw my Fender in an old friend's car
旧友の車にフェンダーのギターを放り込み
I knew I'd come home a rock 'n' roll star
ロックンロールスターを夢見て飛び出したのさ

So we hit the road but the road hit back
そしてオレたちは旅に出たが、そりゃ辛いモノだった
We thought we'd take the world with a hit and run attack
ガムシャラにやれば、何とかなるさって思ったオレたちが甘かったのさ
Now I'm center stage but it feels bizarre
いまやステージに立ってていてもなんだかしっくり来ないんだ
Despite new cars and caviar
新しい車もキャビアも掌中に収めたっていうのに

An overnight success created by the press
一晩にして、プレスに仕立て挙げられたサクセスストーリー
But they'll eat you up if you show them any stress
でもちょっとでも弱みを見せたら、みんな食い尽くされるぜ
So I lick my wounds and I hide my scars
だから最後の意地は死に物狂いで心の底に置いておくんだ
The whole world thinks I'm a rock 'n' roll star
世界中の目はオレをロックンロールスターとして見ているんだから

Rock 'n' roll star, rock 'n' roll star
ロックンロール・スター ロックンロール・スター
That's what they call you
世間の人はみなそう呼ぶ
That's not what you are
でもそれはホントじゃない
Rock 'n' roll star, rock 'n' roll star
ロックンロール・スター ロックンロール・スター
I still wanna be, I still wanna be
オレはホントのロックンロール・スターになりたいんだ
I still wanna be a rock 'n' roll star
そう、ホントのロックンロール・スターに

So we got a break in our whirlwind tour
だからオレたちは嵐のようなツアーの合間を縫って
I called home said, "I'm comin' home for sure"
家に電話するのさ「今度こそきっと帰るってね」
I'm tired of hurry up, make the plane, jump in the car
飛行機と車中泊ばかりの生活に飽き飽きしたのさ
I'm home on loan, I'm a rock 'n' roll star
結局ロックンロールスターになったって借家住まいは変わらない



このナンバーはREO Speedwagon、自分たちのことを歌っているのだろう。

夢は叶い、ロックンロールスターになったはいいけど、結局、元の穏やかな生活に戻りたくなったというオチがまた小気味よい。。

また一人… [洋楽(00年代)]

大変残念なニュースに接しました。

エイミー・ワインハウス、死去

エイミー・ワインハウスについては3年前に1度記事にしてます。

当時も記事中で懸念していることを書きましたが、残念ながら的中してしまったことになります…

最近も泥酔状態でステージに上がるなど、危ういモノを感じさせてましたが。。。

その持ちうる才がスムーズに出力されれば、これまで聴いたことの無い音が創造されたかもしれないのに…

実に残念です。今は彼女の残した数少ない作品を聴きながら、菩提を弔うことしかできません。。。

合掌...


以下は過去(2008年2月12日投稿)に書いた記事になります。

asin:B000N2G3RY

2007年末の記事でも書きましたが、以前より注目していたエイミー・ワインハウスが先日開催されたグラミー賞の主要4部門中、3部門を受賞したそうです

  • 最優秀新人賞
  • 最優秀楽曲賞
  • 最優秀レコード賞


他の2部門も合せて、5部門の受賞がなされたそうですが、本人はと言えば、薬物所持等での逮捕のため、アメリカ入国が適わずに、ロンドンから異例の衛星生中継で出演、いろいろな意味で大物ですネ

エイミー・ワインハウスは昨年、出張中の飛行機で初めて聴いたのですが、聴いた瞬間に一気にその60年代モータウンサウンドに引き込まれたのでした
サウンドはものすごいソウルフルですが、本人は英国出身の23歳の白人です

はっきり言って90年代以降のR&Bだらけのアメリカ音楽シーンにはついていけずにいたのですが、この人は全くの別格でした

あとは願わくば、多くのスターがそうであったように薬物等で身の破滅に陥らないように祈るばかりです。。。

それでは、レコードオブジイヤーを獲得した「リハブ」です

歌詞 → コチラ

「リハブ」とはリハビリのことで、ぶっちゃけて言うと、アル中の歌です
私はお酒が好きで手放せない、放っといてという…、いやスゴイですネ~

「Rehab」 by Amy Winehouse (2007)



今週は… [近況]

今週前半は、伏せってました。。。

実は先週よりウチの子供たちがウイルス性胃腸炎に見舞われてダウンしてましたが、それが今週、ボクに受け継がれたというわけです(苦笑)

昨日1日は仕事も休みました。

今日もまだ本調子ではありませんでしたが、仕事には行きました。

でもブログを書こうと言う気力が出てきたのでヨシとしましょう(笑)

以上、近況報告です(笑)

来週、月曜日には80年代聴きまくったあるバンドのライヴに行ってきます。

Night Ranger

This Boy Needs to Rock


この曲、演って欲しいな。。。

それまでに体調を完調に持っていかないとね。。。









Valotte / Julian Lennon(1984) [The Beatles]

Valotte

Valotte

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin VIP
  • 発売日: 1997/03/13
  • メディア: CD

 



2007年に1度書いた記事なのですが、もっと多くの方の目に触れて欲しいと思い、再編集しました。
今後もこのスタイルは時折出していきたいと思ってます。

今日、ピックアップしたのは…

ジュリアン・レノン…

セカンドネームが語る通り、あのビートルズのメンバーだったジョン・レノンの息子になります。

「Valotte」は1984年、20歳でデビューしたジュリアン・レノンのデビュー作です。
全編に流れるピアノの音色が美しいバラード曲で、当時、一聴したときから、今も大好きなナンバーのひとつです。


歌詞の内容は愛する二人の不変の愛を歌っているように思えますが、実のところは父ジョン・レノンへの思慕が強く感じられるのです…


Valotteとはフランスにある町の名前です。ジュリアンはこの町で1stアルバムの曲作りを行いました。そこにタイトルが由来しているのでしょう。


世界的大スターを父にもつジュリアン。しかし、彼の幼少期は不遇なものでした。1963年に父ジョン、母シンシアの間に生を受けたものの、時はビートルズがまさに大ブレイク直前で、シンシアとジュリアンの存在は秘密でした。ジュリアンは多感な時期に後にシンシアと別れ、オノ・ヨーコと再婚した父ジョンと会えたのは数える位しか無かったといいます。
(ビートルズの代表曲「ヘイ・ジュード」のジュードはジュリアンの愛称でポール・マッカートニーが彼を慰めるために作った歌というのは有名です。)

Sitting on the doorstep of the house I can't afford,
まだ納得いかずに玄関前のステップに佇んでいる
I can feel you there
きみはまだそこにいるんだって
Thinking of a reason, well, it's really not very hard
なぜなんだって考えてみたけど そんなに難しいことじゃない
to love you even though you nearly lost my heart
ぼくはやっぱりきみを愛し続けたいんだ
How can I explain the meaning of our love?
ぼくたちの気持ちをどう表したらいいんだ
It fits so tight, closer than a glove
しっくりくるんだ 手袋をはめたときの感じよりもね

(※)
Sitting on a pebble by the river playing guitar
川岸にある小石に腰掛けながらギターを爪弾いている
Wond'ring if we're really ever gonna get that far
ぼくらの気持ちは本当に遠く離れてしまったのかな
Do you know there's something wrong?
いや きっとそれは違う
'Cause I've felt it all along
ボクのココが違うってずっと言っているんだ

I can see your face in the mirrors of my mind
きみの表情はぼくの心の鏡に映し出されたようだ
Will you still be there?
きっとまだここにいるんだ
We're really not so clever as we seem to think we are
ボクらは自分たちが思っているほどうまくやれていたわけじゃない
We've always got our troubles so we solve them in the bar
いつもケンカをしては お酒を呑みながら 仲直りしてきた
As the days go by, we seem to drift apart
でもやはり日々が過ぎるにつれ お互いの間に距離を感じ始めてきた
If I could only find a way to keep hold of your heart
きみの心をつなぎとめる一番の特効薬が見つかればいいのになぁ

(※Repeat)

Sitting in the valley as I watch the sun go down
谷間に腰掛け 太陽が沈んでいくのをじっと見つめている
I can see you there.
やっぱり感じる きみがそこにいるのを
Thinking of a reason, well, it's really not very hard
なぜなんだろう そうさ 簡単なことなんだ
to love you even though you nearly lost my heart
ボクはきみを愛しているから きみがボクの心に気づかなくても
When will we know when the change is gonna come?
いつかは分かってくれる日が来るのかな
I've got a good feeling and it's coming from the sun
ボクは太陽がきっと大丈夫さって 背中を押してくれる気がするんだ

Sitting on a pebble by the river playing guitar
川岸にある小石に腰掛けながらギターを爪弾いている
Wond'ring if we're really ever gonna get that far
ぼくらの気持ちは本当に遠く離れてしまったのか
Do you know there's something wrong
いやそんなはずはない
We'll stick together 'cause we're strong
ボクらは互いが考えている上にしっかりと結びついているんだから



上記の歌詞の中にある下記の部分はこうも読めるのかなと思いました。

そして、そう読むとジュリアンの複雑な心情が垣間見えるんですよね…


you nearly lost my heart
When will we know
when the change is gonna come
I've got a good feeling and
it's coming from the sun



あなたは私の心を拾おうとしてくれたのだろうか
そして、そうだとボクは悟ったから、あなたへの感情がきっと好意に変わっていったのだろう
夜明けの来ない朝はないんだ

from「Valotte」 by Julian Lennon






この歌には隠しようも無い父ジョンへの愛憎が投影されているのが感じられます…


ただ、心の中の真実はともかく曲自体のクオリティは高く、『Valotte』は商業的成功を収めます(シングル9位、アルバム17位:Billboard誌)。


しかし、どうしても世間の目はビジュアル的にも声質的にも似ているこのJr.を色眼鏡を通してしか判断できずに批評家筋の評価は芳しいものではありませんでした…


その後、3作ものアルバムを発表するもセールスは徐々に減少し、1991年から7年もの間、沈黙期間に入ってしまいます。


そして、98年に発表された『Photograph Smile』は吹っ切れたかのようなPOP SONGに溢れ、中にはビートルズ調の曲もいくつか聴けます。


批評家の評価も好意的なものがほとんどでした。ジュリアン自身も「これが僕のデビューアルバムだ」と述懐してます。


「Valotte」から14年、この時初めて、John Lennon Jr.では無い「己」としてのJulian Lennonが地に足をつけたのかもしれません。


音楽の他には… [スポーツ]

さて、今まで音楽のことを書いてきましたが、ちょっとここで趣向を変えて…

音楽以外に興味があるのが何か記してみよう…

以下に記すことは今までブログ上ではほとんど語ったことはなかったのですが、ボクも音楽以外に興味を示している普通の人間だと思って頂ければ幸いです(笑)

スポーツは観るのもするのも昔から大好きでした。

【実践編】 

中学・高校時代水泳部所属。専門種目は自由形です。

まあ、たいした成績は収められませんでしたが、高校当時で100m自由形のベストタイムで58秒でした。(現在の世界記録46秒91、日本記録48秒73)

大学時代スキー部。主にデモスキー主体でした。冬シーズンは試験休み中はとあるスキー場の宿泊施設に泊り込み、バイトをしながら、スキー三昧でした。ここ数年、スキーしていないので、次期シーズンには是非と思ってます。

テニス…社会人になって、友人と1年ほどスクールに通いました。その後、毎週、土日に都内のスポーツ施設を予約してはテニスに明け暮れてました。

【観戦編】 

プロ野球阪神タイガースのファンです(昭和55年~)。昭和55年~と何故覚えているかと言えば、王選手の引退の年からと記憶しているからです(笑)タイガースの選手で特に印象深いのは長崎啓二さんです。大洋から移籍してきて、独特のバッティングホームが魅力でした。1985年の日本シリーズでの満塁ホームランが記憶に鮮明です。今は鳥谷選手を特に応援してます。

テニス…今でもグランドスラム(全豪、全仏、全英、全米)は欠かさず観てます。

今までで特に好きだった選手は女子ではクリス・エバート・ロイド。この頃はまだマッケンローやベッカーなどのスター選手が現役でクリス・エバート選手については容姿から入った気がします[たらーっ(汗)]

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男子ではアンドレ・アガシでした。

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この頃は当時のスター選手:ピート・サンプラスに代表されるように『サーブ&ボレー』というプレースタイルが人気でした。が、ボクはグランドストロークという長いラリーの応酬にとても心惹かれました。また、世界一のリターナーと呼ばれたアガシが当時の並居るビッグサーバーが放つ200kmを超えるサービスを見事にダウンザラインにリターンエースを決めたところなど…鳥肌モノでした。

テニスも今はなかなか出来てないですね。。。また、いつか定期的にPLAYしたいのですが。。。

競馬…これは実は相当入れ込んでいた時期があります(笑)

初めて買った馬券は1992年菊花賞。当時、無敵を誇ったミホノブルボンを差し切り、見事、菊花賞馬となったライスシャワー。何も知らずに名前だけで単勝馬券を購入し、的中。ビギナーズラックというヤツです。

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思い出の名馬です。

昔はオートバイに乗って、よく中山や東京競馬場に行きました。

あと、興味に拍車をかけたのが【ダービースタリオン】というゲームのおかげでした(笑)

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当時は競走馬の血統に妙に詳しかったです…

このゲームは自分の育てた馬のコードを入力すると、それぞれの持ち寄った馬同士で一つのゲームソフト上でレースが出来たので、夜な夜な熱中したものでした。。。

今はなかなかそんな活動をすることは叶わず(笑)、音楽に関することのみ継続してますが…

また、折に触れて、他の興味深いことにも言及していけたらと思いますが、今回はここまでということで。。。

 


bobaについて② [自分のこと]

前の記事で物心ついて初めて聴いた音楽について話しましたが、次にボクの琴線に触れたモノは実は

クラシックでした♪

当時、ボクは父方の祖父母といわゆる二世代住居のようなところに住んでいたのですが、祖父の書斎によく侵入し、探検してました。

そこで見つけたのが…

「世界の音楽」

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という作曲家の伝記とその代表曲が収録されたソノシートが巻末にあった書籍でした。。。

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ボクはこの書籍を読み耽り、各々の作曲家の人生に想いを巡らせ、それぞれの紡ぎだす旋律に夢中になりました。

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まだ小学3年あたりだったと記憶してます。

自らを振り返れば…相当に変わった小学生かと。。。(苦笑)

主に交響曲や序曲などの荘厳な旋律が好みでした。

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この本はボクにたくさんのことを教えてくれました。

音楽とは…

人生とは…

歓びとは…

大袈裟かも知れませんが、それほどのモノをこの書籍から学んだと思います。。。

このころは近隣のレコード店に貯めた小遣いを持って、レコードを買いに行きました。

やはり、よく購入したのはドイツのグラモフォン・レーベルのLPで黄色いロゴが記憶に鮮明です[ひらめき]

グラモフォン ロゴ.jpg


さて、当時のお気に入りのひとつであるこの曲を今回は貼り付けます[手(パー)]

未完成交響曲





この動画は最後のほうでブツ切りされてますが、音質がいいので、引用させていただきました。


ちなみに未完成で一番好きな演奏はブルーノ・ワルター指揮によるものです。



冒頭部に聴かれる人生の夜明けのような感覚を連想するモチーフがとても刺激的です。そして、川のせせらぎのような優雅な調べ…そして、力強く駆け上がる鼓動を感じる。旋律の中に散りばめられている強弱のメリハリが絶妙です。



これとフランツ・リストの「前奏曲」とチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」は個人的なクラシックナンバーの不動のBest3です。

bobaについて① [自分のこと]

さて、So-net2件目の記事なのですが…

何を書きましょ?(苦笑)

まあ、bobaについて…とでもしましょうか。

と言っても自分が聴いてきた音楽のことに終始してしまうのですが。。。

物心ついたときに自分のソバにあった音楽はいわゆるアニメ・ヒーローものの主題歌・挿入歌…

今で言う【アニソン】です。

よく絵本と巻末に封入されたソノシートを家のステレオで聴いてました。

PLAYLOGでも最初に聴いた音楽については言及し、クラシックだの洋楽だの言いましたが、ボクの源流はココにありました(笑)

特に特撮モノが好きだったんです。

その中で今、思いついたお気に入りだった歌を次に紹介します。


マイティジャック

…円谷プロ製作。ウルトラセブンと帰ってきたウルトラマンのインターバルに放映。イントロのホーンセクションがかっこいいです(^^)/


カゲスター

…この番組、話の内容は全然覚えてないのですが、曲の展開が大好きです♪


マッハバロン

…この歌、いま改めて聴くと、T.REXみたいだ( ̄☐ ̄)!! レッド・バロンと悩みましたが(笑)歌ではこちらに軍配が上がりました(≧∇≦)

まあ、こんな感じで始まってしまいましたが、これからも聴いてきた音楽について、書いていけたらいいなぁと思ってます。


(追記)
今日日帰りで行った場所から臨むフジヤマです。
P1020655.jpg




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