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よろしくお願いします。 [ご挨拶]

このたび、PLAYLOGの閉鎖に伴い、So-netに引っ越してきましたbobaと申します。

PLAYLOGは音楽SNSということもあって、その趣旨の通り、ほとんど音楽のことしか書いてませんでした(笑)


こちらでもそのスタンスは変わらないかと思いますが、たま~には日々の戯言も書いてみたいな…とおぼろげに思ってます。


聴いている音楽は多岐にわたりますが、基本的には1960年代~1980年代の洋楽がストライクです。

自分の心のラックにある音楽を少しずつ少しずつジュークボックスのように出していけたらと思ってます。


PLAYLOGでもたくさんの出会いがありましたが、こちらでも人、音楽を通じて、素晴らしい出会いが出来たら、嬉しいです。


これから、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>


それではご挨拶代わりに…


ボクの中のNo.1アーティスト、ビートルズの1stアルバム「Please Please Me」の1曲目から。。。

I Saw Her Standing There

Eagles Live Report@Tokyo Dome 2011.3.5 [LIVEレポ]

2011年3月5日…

朝からカラッとした太陽の光が全身に降り注ぐ…

今日…ボクは4人のならず者たちを観に行くんだ…

''イーグルス''

こんなに待ちに待ったライヴは久しぶりだ…

彼らの来日公演が報じられたのは昨年の11月中旬。

その第一報を聞いた時はあ、イーグルスが来るんだ…

何故か気持ちが上がらずにいた。

1度観ただけで完結した気になっていたのか…当時の自分に余裕がなかったからなのか…

しかし、来日公演の情報が各紙で取り上げられ、チケット発売中との文字を目にするたびに自分の中でふくらんでいくモノを感じた。。。

これでいいのか…もう2度と観れないかもしれない…

自問自答は年明けまで続いた…

そして、2011年1月某日…通勤途中で流れてきたイーグルスのナンバー「Wasted Time」…

残された時間は限られているんだ…脳内で別の声が聴こえてきた…

当日、チケットを取った。

もう迷うことなど何もない…

あとは3月5日まで、日々頑張るだけさ…


そして当日…

太陽の光を背に受けながら家を出たボクは…

地下鉄駅を下車し、ほどなく東京ドームを眼前にしていた…




ドーム内はもうすでに彼らの音楽に触れるために大勢の人たちが集っていた…



周囲から漂ってくる期待感…高揚感…全てが伝播して、大きなうねりをあげて場内を渦巻いているような錯覚に捉われた。

当日は17時開演…

その頃、ボクの体内の高揚感はメーターを振り切っていた…

17時からの1分1分が10分にも20分にも感じられた…

フッ…

会場の照明が落とされた。。。

だいぶ、日は長くなっていたドーム内にはまだ幾分かの陽が差し込んでいた…

薄明かりの中、ステージ上に蠢くひとつひとつの影…

次の瞬間、4人はボクらの眼前に現れた。







…There are stars in the southern sky…

'' Seven Bridges Road ''

挨拶代わりに南の空からやってきたかの如く、4つの星がボクらの頭上に降り注いだ…

それぞれの星は声という形に変えて、ボクらへと…

沸き起こる大歓声に更なる力を得たように、4人のならず者の翼(ハーモニー)はどこまでも羽ばたいていく…

ウォーミングアップは完了(実際にオープニングナンバーは全盛期もハーモニーの調整で舞台裏でよく歌われていたナンバー)…ということか…

Hello! TOKYO! Great to Be Back!  このナンバーは確かに挨拶変わりにはもってこいだ。

続いての曲は最新アルバムからの''How Long''

イーグルスと関係の深いJ.Dサウザー作のナンバー、ここで早くもグレン・フライとドン・ヘンリーの掛け合いがこだました…イーグルスの原点とも言えるカントリー・ロック・サウンドだ…

そして、次にスポットを当てられたのがベースのティモシー.B.シュミットだ…

''I Don't Want to Hear Anymore''

これも最新アルバムからのセレクトだ。

もうすでに還暦を迎えたとは到底思えないトレードマークである長髪を携え、ハートウォーミングなこのナンバーを優しくソフトに歌い上げる…

タイトルとは裏腹にいつまでも聴き続けていたい心地よさがドーム全体を充満にした。

さあ、次のナンバーだ…

照明がパッと一人の男に注がれる…あるサポートメンバーのようだ…

哀愁漂うトランペットのソロが鳴り響く…これは何のナンバーなのだろう。

それとも何かの趣向なのだろうか…

トランペットの音色がそろそろ終焉に近づいて、観衆が固唾を呑んでいると…

ステージのバックにいきなり映し出された一つの写真…




''!!''


えっ、もうこの曲を演るのか?

そう…次のナンバーは…

''Hotel California''

ドン・フェルダーが奏でていたあの12弦ギターのイントロは、いまや第5のメンバーと言ってもいいサポートバンドの看板ギターリスト、スチュアート・スミスの指から奏でられる…

気がつけば、ドン・ヘンリーは本来の位置であるドラムの方へ…

官能的なイントロが終り、タンタンとドラムのアクセントが入った後…

ドン・ヘンリーの声帯から放たれる渋く乾いた「On a dark desert highway, cool wind in my hair」の声…

ああ…沁みるなぁ… ここで場内のテンションは最高潮。

イーグルス最大の傑作であると同時にその道程に終止符を打つきっかけとなった。メンバーにしてみればイーグルスとして立つ以上、生涯逃れられないナンバー…

心配していた後半のツインリード部のジョー・ウォルシュとスチュアート・スミスの息もピッタリだ。

大勢が固唾を呑みながら見届けた後奏も終わり…

原点回帰とばかりに初期の名曲…

''Peaceful Easy Feeling''

グレン・フライの横でストリングベンダー付きのテレキャスを弾く創設メンバーのバーニー・リードンが見えた気がしたのは錯覚だろうか…

ここで、グレン・フライがステージ左サイドのキーボード前の腰掛け…あの印象的なイントロが…

解散間近というのが当時の暗黙だったというイーグルス最後のスタジオ録音盤『The Long Run』に収録されているバラードナンバー。

入手当時は一番のお気に入りのナンバーだった。

ティモシーのメランコリックな歌声は聴くものに安らぎを与える…

そして、また1stから…

''Witchy Woman''

1stの中では後のRock色に傾倒していく彼らを暗示しているようなナンバー。

いつ頃から、彼らには''魔女のささやき''が降りてきていたのだろう。

うねるようなメロディにドン・ヘンリーの歌声がよく絡み合う。

中間のMCは大方、グレン・フライが話していた。どうやら、彼がイーグルスのスポークスマンらしい。

もうひとりの要であるドン・ヘンリーはちょっとはにかんだような表情を浮かべ、後ろでドラムスティックを持ち、腕組みをしながら、グレンが話すのを見守っていた…

さあ、次は…

爽やかなアコースティックサウンドが耳をくすぐる

そして、マンドリンの音色もより一層の清涼感を印象付ける…

''Lyin' Eyes''

…カントリータッチのソフトなメロディにグレンの優しい歌声が響く…ああ、これも聴きたかった。

You can hide your lyin' eyes…

これぞイーグルスなコーラスが五感に沁みわたる。。。6分強の長尺なナンバーだが、いつまでもこの曲には終わらないで欲しいと思わせる魔力がある…

…照明が落ちた曲間…

パッとスクリーンにモノクロのある景色とともに…TiTiTi…遠い記憶の先にあるあのドラムのハイハットの打たれる音…

ギターがアクセントとなり、80s然としたあのシンセ音が飛び込んできた…

思わず、「おおっ」声が出てしまった。

Don Henleyが1985年にソロとして大ヒットさせた

''The Boys of Summer''

個人的なハイライト第一弾はここだった。

スクリーンには何度見たか分からない…モノクロタッチのPV…1995年の来日公演では聴いた記憶がない。

オレはここで10代のあの頃に完全に戻っていた… ドンの歌声とともに追憶の時間が過ぎて行く…

次はソリッドなギターが空間を切り裂く…

''In the City''

…今までどちらかというと控えた雰囲気でギターを弾いていたジョー・ウォルシュがフィーチャーされたストレートなロックンロールナンバー。

ジョーのヴォーカルは未だ驚くほど力強かった。

『Hotel California』から参加したジョー・ウォルシュはいわばそれ以前のイーグルスとの決別を完全に促した象徴とも言える。

彼の奏でるギターのリフは当時のメンバーの心を鷲づかみしたという…

''The Long Run''

…ここで一時代を築いたイーグルスは終わった。メンバーにとっても、ファンにとっても複雑な心境の甦るナンバーなのではないのだろうか…

バンドの実働は7年…

外から見た限りではあまりに早い結末であったのだが、メンバーにとってはとてつもなく長い道のりだったのか。

歌い終えたドン・ヘンリーが初めてMCとして登場。

「ここでちょっとブレイクを取るよ。キミたちもちょっと休みたいだろう?」

そう、今日は2部構成なのだ。このときはまだ18時を少し過ぎたところ…

………

18時25分過ぎに再び4人はボクらの前に現れた。

観衆は1部で帯びた余熱がまだ冷めそうもない…

最新アルバムからのリードトラック…

''No More Walk in the Wood''

1部のオープニング同様、彼らは声で観衆に魅せた。

ドン、グレン、ジョーの3つの声がらせん状に場内にこだまする…その時、最新アルバムを聴き込んでこなかったことを悔やむ自分がいた…

続けて、

''Waiting in the Weeds''

''No More Cludy Days''…

きっとアルバムを繰り返し味わっていれば、より聴こえ方の深みも増したはず…

次はヘル・フリーゼス・オーヴァー(ありえない)はずの再結成という奇跡が起きた1994年にリリースしたアルバムに収録された新曲のひとつ

''Love Will Keep Us Live''

…ティモシーがリードを取るハートウォーミングなナンバーだ。ティモシーはメンバー間のいい意味での緩衝材なのではないか…彼の甘く優しい歌声を聴きながら、そんな想像を膨らませていた…

グレンが紹介する…「ボクらが初めてNo.1を獲ったナンバーを次に演奏するよ!」

''Best of My Love''…

あのえもいわれぬアコースティックなイントロが始まる…

繰り返しになるが、この頃、言わばバンドとして過渡期で…よりハードエッジなサウンドにシフトをしようとし、デビュー以来のプロデューサーであるグリン・ジョンズとも決別した。

そのグリンの置き土産…皮肉にもそれが彼らの次の扉へ導いたターニングポイントとなるナンバーだった。

身震いがした…ドンの歌声に寄り沿うハーモニーが…''我が愛の至上''はどこまでも心に沁みこんでいった…

「次の曲は初めてミリオンディスクとなったナンバーだよ!」

''Take It to the Limit''

…ボクが一番生で聴きたかったナンバーだ…ここが第2のハイライトだった。

このナンバーを稀代の名曲に仕上げたランディ・マイズナーはいない…今はグレン・フライが歌う。

それでもボクはこのナンバーが聴きたかった。とにかく聴きたかったんだ…

4人は横一列に腰掛け、さあ、始めるかと…言わんばかりにリズムを取り始めた…

グレンに合わせたキーでイントロが奏でられ始めた。ファンに言わせればこれは違う曲だと言うかもしれない…

それでもボクは沁みた…

「Take It…」とブレイクする箇所には何度もゾクゾクさせられた…





スクリーンにはどこまでも広がる砂漠の画像が映し出された…

''Long Road Out of Eden''

最新アルバムのタイトルトラックである。

重厚な緊張感を漂わせるキーボードのイントロ…

10分を超えるナンバーなのだが、観衆は手に汗を握りながら、かみ締めるように歌うドンの声に耳を傾けていた。この曲は現代社会に対する疑問を自らに問いかけているメッセージ色が強いナンバーだ。

曲調はまるで違うのだが、聴く側に重いメッセージを伝わらせているのは、

当時、カリフィルニア文化はもはや退廃的だと訴えた「Hotel California」を意識しているのだろうか…

次はジョーのいたバンド、James Gangのナンバー

''Walk Away''

…もうイーグルスのLIVEではお馴染みのナンバーらしい…

縦揺れのギターのリフに続いて、ジョーのエネルギッシュなヴォーカルがこだまする。ジョーの声を聴きながら、CCRのジョン・フォガティを思い出していた。

そして、いきなりあの官能的なベースラインが聴こえてくる…

''One of These Nights''

これも聴きたかったんだよなぁ… 邦題:呪われた夜…

ただ、前曲とのつなぎがスムーズではなく、いきなり始まった感がした。

申し分がない腕前だとは思うのだが、スチュアート・スミスのギターでは感覚的に物足りない気がして…

このナンバーについてはやはりドン・フェルダーのギターで聴きたかった…
……

ここで、その存在をアピールするかのようにジョー・ウォルシュが観衆に合唱を促す…

「Yeahhhh!!」「Aahhhh!!」「Uuh!」

ジョーはとってもお茶目なようだ…

そして、印象的なギターのリフのイントロが…

ボクが唯一知っているジョー・ウォルシュのソロナンバー…

''Life's Been Good''

ジョーがギターを弾き、歌う。今は何の気兼ねもなく楽しそうに…
本来、音楽ってそうしたモノだよな…

お次はなんだろう…

不穏なベースラインに共に無機質に叩かれるシンセの音…

またしても、ドン・ヘンリーのソロナンバー

''Dirty Laundry''

バックスクリーンには「Please Stand Up」の文字が…

そして、タイトルの通り、スキャンダラスな映像が浮かんでは洗濯機の中でかき回されているような画像が…なかなかの演出だ…

このナンバーはイーグルス解散後、初めてリリースしたドン・ヘンリーのソロシングル。

いわば、イーグルスは終わったんだと決別を告げた節目のナンバー。

しかし、このナンバーの代わりに今の彼らの姿を肯定する意味でも「The End of the Innocence」が聴きたかったというのは贅沢な話だろうか…

…この後、会場のヴォルテージは一気に高揚していった
ジョーの所属したバンド、James Gangの

''Funk 49''

続いてはイーグルス最後のNo.1ヒットでグレンの声がハードにこだまするロックンロールナンバー

''Heartache Tonight''

当時のイーグルスの行く末を暗示したかのようなハードチューン

''Life In The Fast Lane''

グレンが… ティモシーが… ジョーが… ドンが…

各々のパートを全開にこなし、一気に突き抜けていった…

ここで一旦、メンバーはステージを後にする…

拍手は鳴り止まない…

そう…観衆はまだ待っていた…

これで終わるはずがない…

はちきれんばかりのアンコールの拍手の渦の中…

彼らは戻ってきた…

「トキオー!!」

メンバーがそれぞれの立ち位置につき、本日、いくつめの相棒を肩にかけたのか分からない…

グレン・フライがメンバーの紹介をする。懇切丁寧に、それぞれの出身地まで…

ベースのティモシー.B.シュミットに自身の紹介を託し、最後に…「on Drums …My Friend…Don Henley!!」

''My Friend''という形容を用いたのはドン・ヘンリーに対してだけだった…照れくさそうなそぶりで大観衆に手を振る。

1980年イーグルスが解散し、その後、グレンとドンは5年間1度も口をきかなかったという…

それだけ、グレンとドンが互いに互いを特別な関係と意識していたことが分かるエピソードだ。

今は皆に胸を張って「オレの親友さ」って言い放てる…何だかこちらも嬉しくなってきた。

…そして、だれもが口ずさめるあのナンバーのイントロが流れてきた。。。

''Take It Easy''

耳をつんざくばかりの歓声が上がった…

イーグルスの原点とも言えるこの曲…観衆はみな自然に口ずさんでいた…

そう、誰もがこの曲をイーグルスとともに歌えることに満足感を感じていた…
このままあの曲に行くのか…

Take It Easyのコーラスが続いている中…
ハードなギターのリフが…

ジョーだ!!
ジョーのスライドギターが限りなく耳当たりがいい。。。

''Rocky Mountain Way''

これもジョーのソロナンバーだ。。。
ジョーがここまでフィーチャーされるとは…
トーキング・モジュレーターを用いて歌うジョーの表情が豊かだ…

2曲のアッパーチューンで大観衆を虜にした後。。。

…ステージ上にたった一人の男をライトが照らされた…

''ドン・ヘンリー''

この場にいるみんながすべてわかっていた…

このあとに唄われるナンバーを…

鍵盤が静かに一音に一音を空気に乗せて、ボクらへ届ける…

''Desperado''

自らを「ならず者」と称し、孤独に慣れて、その殻から出ようとしない男の話…

…一人も気楽でいいだろうけど…

Let somebody love You...

Before It's too Late...

きっと会場でこの歌を聴いていた人たちは様々な立場で聴いていたことだろう…

でもやっぱり共感しあえる仲間と聴けたことが何よりうれしかった…

それを改めて感じることができた…

そんな…そんな夜だった。

また会いに行こう…この次は迷うことなく…

彼らが去ったステージ上を見つめながら、そう思った…

Set List


Seven Bridges Road
How Long
I Don't Want to Hear Anymore(もう聞きたくない)
Hotel California
Peaceful Easy Feeling
I Can't Tell You Why(言い出せなくて)
Witchy Woman(魔女のささやき)
Lyin' Eyes(いつわりの瞳)
The Boys of Summer
In The City
The Long Run

  • - - - - - - - interval - - - - - - - -

No More Walks In The Wood(失われた森を求めて)
Waiting In The Weeds(夏の約束)
No More Cloudy Days(明日はきっと晴れるから)
Love Will Keep Us Alive
Best of My Love(我が至上の愛)
Take It to The Limit
Long Road Out of Eden(エデンからの道、遥か)
Walk Away(James Gang)
One of These Night(呪われた夜)
Life's Been Good(Joe Walsh -Solo-)
Dirty Laundry
Funk 49(James Gang)
Heartache Tonight
Life In The Fast Lane

  • - - - - - - - encore - - - - - - - -

Take It Easy
Rocky Mountain Way(Joe Walsh -Solo-)
Desperado(ならず者)

Possession Obsession / Daryl Hall & John Oates (1985) [洋楽(80年代)]

今年は例年になく食指の動くアーティストの来日公演のラッシュだ…

あくまで個人的な嗜好によるものだが…

本音を言えば、海外アーティストのLIVE参戦はかなりのコスト負担になるため、ここ数年はほとんど行けてなかった。

しかし、今年はどうしてもと意を決して、数組のチケットを予約したのだが…

まず、最初に行くアーティストがこちらである。

''Daryl Hall & John Oates''

そして、ふと思い返してみれば、ボクは彼らのワンマンLIVEは初めてだったことに気がついた。

なぜ「ワンマン」と表現したのかと言えば、1990年に東京ドームで開催されたジョイントコンサート【KIRIN DRY GIGS 1990 with The Doobie Brothers, Boz Scaggs, Shella E, Johnny Gill 】でのみ、その姿を生で経験している…

が、当時のステージについてはあまり記憶にないのが正直なところである。

彼らは通称:ホール&オーツとして、日本のリスナーにも広く知られている。

おそらく80年代洋楽を聴いたものにとって、彼らのことを知らない者はいないだろう。

ぼくの知る限りではアメリカのポップス界の中ではサイモン&ガーファンクルと同じくらい…もしくはそれ以上の成功を収めたポップス・デュオである。

また、ブルー・アイド・ソウルの代表格としても知られている。実際、ぼくは彼らを通して、その言葉と意味を知ったのだった。

2月28日…二人の真価を目の当たりにすることが出来る…

さて、数え切れないほどのヒット・ナンバーを擁する彼らだが、ここで敢えて紹介するのはこのナンバー。

''Possession Obsession''

1984年リリースのアルバム『Big Bam Boom』に収録。

珍しくジョン・オーツがリード・ヴォーカルの本ナンバーがシングルカットされ、全米30位のスマッシュヒットを記録。

本アルバムには現時点で彼らの最後のシングルNo.1ヒット「Out of Touch」が収録されている。

が、本アルバム中、この曲が一番のお気に入りだった。

彼らに関しては、ダリル・ホールのソウルフルな歌声の印象があまりに強く、当時、それまでジョンの歌声はほとんど記憶になかった。

が、なかなかどうして…甘く糸を引きそうなヴォイスである。

余談だが、ジョンの声は同時期に人気を博したボーイ・ジョージに似ている(ex:カルチャー・クラブ)と改めて思う。

この曲としては彼らのR&Bへの傾倒がより濃く反映されており、コーラス部分に彼らが大ファンだというテンプテーションズへのオマージュを強く感じる。

歌詞の内容について…

リスナーによって様々な解釈が出来るが、PVから察するに、何も持たない男が少しの間だけでも、この空間は自分が支配しているのだとひたすら妄想することで自分を保っている男の話だろうか…

Possession...「所有」

Obsession…「妄想」

このナンバーのおかげで現在もこの英単語の意味を知っている。

曲名:POSSESSION OBSESSION
アルバム名:ビッグ・バン・ブーム
アーティスト名:Daryl Hall & John Oates


Possession Obsession





You know there's something you need
きみは自分に欠けているものがあることを自覚している
Right here and now
いまちょうどここで
To fill the space inside of yourself, oh
自分の心の隙間を埋めるために必要なのは
With money love or power
お金、愛、それとも力…

When you want to have the number one first run anyone
きみは誰よりもあいつを一番に送りたがっている
You're crazy 'til you own them
きみはどうしようもなくあいつに首ったけさ
You ought to know better than that
でもきみはもうちょっと分別を知るべきさ
The more that you buy, the less you get back
あいつのためにお金を掛ければ掛けるほど、きみの中身は薄っぺらくなっちまうぜ
(It's a case)

It's a case of possession obsession
まさにきみはあいつを我が物にしたと自分に酔っているんだ
Ooh, just a case of (possession obsession)
ああ、それはただの妄想に過ぎないのに
Ooh, brings a case of (possession)
それでも、まだきみは気づかない
And I hear you say (gimme gimme)
きみが話しているのを聞いたよ
Now gimme gimme gimme yeah yeah (gimme gimme), yeah
オレがほしいのはあいつなんだって

The compulsion to count the percentage of time
本当は時間というパーセンテージが日々刻々と流れていくだけさ
Spent between two lovers
二人の間にあるものは
Can turn an hour into a crime
その時間が犯罪の片棒を担ぐことだってあるんだぜ
And all the good times suffer
そして、今までの平和なときがすべて苦しみに変わってしまうと知るべきだ

Though you know it's only jealousy
嫉妬が過ぎて 気が狂いそうだときみは分かってるけれど
You can't help but feel
その感情からは逃れることはできないんだ
Haunted by your passion
自らの情熱にあまりに取り憑かれているよ
Don't you know it's a matter of fact
本当のことから、いつまで目を背けているつもりだい
The more that you take, the less you give back, I can say
きみがあいつを手に入れようとすればするほど ヤツはきみから離れてしまうよ 分かるかい

Just a taste of possession obsession
きみはどうしてもその妄想の味から逃れられないんだ
Ooh, brings a taste of (possession obsession)
一度知ってしまったその甘い汁は…
Ooh, brings a taste of (possession)
いつまでもその妄想に浸っていたいんだ
And I hear you say (gimme gimme)
それでもまだ言うのか
Now gimme gimme gimme yeah yeah (gimme gimme, possession)
どうしてもあいつがほしい…
Ooh, gimme gimme, (gimme gimme) gimme gimme hee hee, yeah yeah
欲しくて欲しくてしょうがないんだ

Ooh, just a case of possession obsession
どうしようもないきみの妄想
Just a case of (possession obsession)
その思いから抜けられない
Ooh, just a case of (possession)
まさに独占欲さ
And I hear you say yay yay yay yay, yeah yeah (possession)
誰の言葉にも耳を貸さないんだ

Now don't you know it's a matter of fact
きみはまったく現実を分かってはいない
The more that you take (gimme some)
きみがそうしてしまえばしまうほど
The less you get back, yeah yeah, uh huh
あいつの気持ちがきみから離れてしまうということに…


しかしながら、この曲が当日のセットリストに乗ることはかなり望み薄だろう…

The Rocker / Thin Lizzy (1973) [洋楽(70年代)]

1973年リリースされた3rdアルバム『VAGABONDS of the WESTERN WORLD(邦題:西洋無頼)』に収録されたシン・リジィ初期の代表作。

当時のギター、エリック・ベルのカッティングが痛快極まりないストレートなロックチューン。

いわゆるガレージロックの色合いが強い作風となっている。

当時のライヴでは必ず最後に演奏されたという。

1st、2ndはどちらかと言えば、アイリッシュ・フォーク・ミュージックを基調としたサウンド。個人的には少々サイケデリックな印象もある。これはこれで味わい深いのだが、その中でキラーチューンは?と言われれば返答に窮するのも正直なところであった。

このアルバムをリリースする直前にシングルリリースした「Whiskey in the Jar」が全英6位というヒットを契機に、レーベルとの思惑が一致したのかフィルの念願としていたロックサウンド志向へと徐々に変化する…

シン・リジィにとって、1973年はまさに過渡期であった。

このナンバーでは前記事で紹介したシン・リジィの代名詞とも言えるツイン・リードはまだ聴かれない。

それでもバンド解散から30年近く経った今でもこの曲をシン・リジィのベストトラックと推す人は多い。

実は若かりし頃、自らカバーに挑戦した1曲でもある。メタメタではあったが…

されはさておき、このアルバムを最後にバンドを去るエリックの渾身のギタープレイに…

そして''The Rocker''フィル・ライノットの真骨頂をここに届けたい。

曲名:The Rocker (Album Version)
アルバム名:Vagabonds Of The Western World
アーティスト名:Thin Lizzy


The Rocker




I am your main man if you're looking for trouble
日々の暮らしに飽き飽きして、何かもめごとを求めてるなら、オレのところに来な
I'll take no lip 'cause no ones tougher than me
問答無用さ、オレには怖いものなんてありゃしないのさ
If I kicked your face you'd soon be seeing double
オレがお前の顔を殴れば、全てが二重に見えてくるって
Hey little girl, keep your hands off me 'cause I'm a rocker
へい、リトル・ガール、そこんとこヨロシク 何てたってオレはロッカーだからさ 

I'm a rocker
そうさ、オレはロッカー
I'm a roller,too baby
そして、ローラーさ、ベイビー
I'm a rocker!
ロックンローラーさ

Down at the juke joint me and the boys were stompin'
オレとオマエらでジューク・ジョイントで足馴らしをしてる
Bippin' an a boppin', telling a dirty joke or two
ノリにノリまくって、また下品なジョークを飛ばしてるのさ
In walked this chick and I knew she was up to something
しずしず歩きながら、アイツはまた何か企んでやがるぜ
I kissed her right there out of the blue
部屋の外でキスを交わしながら、オレはこう言った
I said "Hey baby, meet me I'm a tough guy"
ヘイ、ベイビー 相手になってやるよ、オレはタフ・ガイだからな
Got my cycle outside, you wanna try?
外にオレのバイクがあるから、乗ってみないか
She just looked at me and rolled them big eyes
オマエはオレを見つめながら、大きな目をキョロキョロさせた
And said "Ooh I'd do anything for you 'cause you're a rocker"
オマエのために何かしてやりたんだ、だって、オレはロッカー

That's right I'm a rocker
そうさ、正真正銘のロッカーさ

I love to rock and roll
オレはロックンロールに目がないのさ
I get my records and we'll rock while we gol
レコードも山ほどあるから、オールでノレるぜ
Sweet rock and roll
たまらないぜ ロックンロール
Tell you boy, you got to roll!
ボーイ、オマエもとことん弾けようぜ

Over the Hills and Far Away / Gary Moore (1987) [HR/HM]

2011年2月7日…

その報は通勤電車の中で知った。

「ゲイリー・ムーアが亡くなったらしい…」

「ウソだろ…」

「…どうやらホントらしい」

混乱する気持ちをどうにか抑えつつ、出勤…

会社にてPCを開く…

よくチェックしている、某音楽サイトにまだその報は出てなかった。

が、他の掲示板サイトにはすでに信じたくないその報が…

どうやらホントのことらしい…

でも、ゲイリーは昨年、元気に来日し、公演をしていたはず。。。

なぜ、どうして…多くの疑問符が脳内をかけめぐる…

しかし、昼ごろには各サイトで公にその報がUPされるようになってきた。。。

「ああ…やはり事実なのか…」

まだ旅立つには若すぎるのに…

自分が思春期に影響を受けたアーティストの訃報は徐々に増えてきているのは感じるが、今回は参った…


・・・・・・・


ボクの意識は1987年に飛んでいた…

『Wild Frontier』

アルバム名:ワイルド・フロンティア
アーティスト名:Gary Moore


ボクは確かに新宿厚生年金会館の2階席後方にいた。

ゲイリーと同じ空間に。。。

ゲイリーが躍動感溢れながら、ギターを弾きまくり、迸る汗をぬぐいながら、歌っている姿をこの目で確かに観たんだ…

Over the Hills and Far Away




…邦題「望郷の果て」。Led Zeppelinにも同名異曲があるが、自分にとってのこのタイトルは''ゲイリー・ムーア''以外の何物でもない。

The Loner




…Loner...孤高の男。。。よく「ギターが泣いている」という表現を聞くが、ボクはゲイリーのプレイで文字通り、その言葉の意味を知った。

''Over the Hills and Far Away...''

いまとなっては思いもかけぬほど突然にこの世という丘を越え、遠くへと行ってしまった…

またひとり、胸の中の大事なヒーローが…

Over the hills and far away,
彼はこの世という丘を越え、天に還ってしまった
for ten long years he'll count the days.
10数年もの長い間、この日を指折り数えていたというのか
Over the mountains and the seas,
それでも山と海を超え
a prisoner's life for him there'll be.
鎖でつながれた僕らに新たな息吹を吹き込みに彼はきっとまた降りてくるだろう

JUNK FUJIYAMA(村上“ポンタ”秀一プレゼンツ ジャンク フジヤマ with ファンタジスタ) [LIVEレポ]

村上“ポンタ”秀一プレゼンツ ジャンク フジヤマ with ファンタジスタ



2011年1月14日

ボクはブルース・アレイ・ジャパン(目黒)にいた。

今年初のLIVE参戦(のはずだったが、急遽2日前に初LIVE参戦済み)。2010年末から今回のLIVEは予定していたのでかなり楽しみだった。

今回のアーティストは…     

''Junk Fujiyama / ジャンクフジヤマ''

ブログタイトルにもある通り、彼の歌声にほれ込み、約40年に渡り日本のミュージックシーンに大きな足跡を残してきたセッションドラマー、村上”ポンタ”秀一がその活動を全面的にバックアップしている。

その歌声からは…まず一聴するとある人物をを想起せずにはいられない。

''山下達郎''

最初に聴いた時は吹き出してしまった…

それほど、彼の歌声は山下に酷似しているのだ。

一見、若かりし頃の笑福亭鶴瓶を思わせるルックス…山下達郎の完全なフォロワーであるかのようなその旋律…

自身をJunkと名乗り、一見どこかコミカル的な雰囲気を感じさせるのだが、作品を繰り返し聴きこんで行くと、自然とそんな印象はどこへやら…

Junk Fujiyamaなる人物の確固たるオリジナリティを感じずにはいられなくなる。。。

しかし、彼のHPの好きなアーティストに''山下達郎''の文字がないのは意識的なのか…

そして、その作品を耳にすればこれが確信犯でないはずがないと思うのだが…

そこに書かれているのはBill Withers、Donny Hathaway、Jackson Browne、James Taylor…

これまたボクの琴線に触れるバックグラウンドなのだ…


当日は2ステージスタイルで、開演は19時30分。

その日は急遽16時30分から回避の出来ない仕事の打ち合せが予定されてしまった。しかし、18時過ぎた頃から、心ここにあらず…気持ちは目黒に飛んでいた。

18時40分過ぎに会議が終わるや否や、会社を飛び出す…

移動時間も計算し、開演前には大丈夫と知りつつ…気持ちはヤキモキする。

さて、19時10分過ぎに現場に着いたときにはすでの大勢の観衆で会場は埋め尽くされていた。

席につき…、まずは生ビールを一杯…

ああ、至福のときだ…このまままどろんでしまいそうな誘惑を押しとどめながら、開演を今か今かと待ち構える。

パッと照明が落ちる…

観衆の拍手と共にメンバーが入場してくる。。

ジャンク フジヤマ(vo,g)
村上“ポンタ”秀一(ds)
天野清継(g)
知野芳彦(g,cho)
坂本竜太(b)
宮崎裕介(key)
本間将人(sax,key)
KAZCO(cho)


文句なしのバックメンバーだ。安定感抜群のファンタジスタのインストに乗りながら、いよいよJunkの本領をその目にすることとなる。

まだ音源を充分に聴き込めていないので、明確なセットリストは言えないのだが、今は自信を持って、堂々とこうしたいわゆるシティ・ポップスを展開させているのは嬉しい限りだ。

ポンタのスナップを聴かせたドラミングに坂本のグルーヴ溢れるベースラインを擁した最強のリズム隊にうねる様な天野のギターとリズム感抜群の知野のギター…

そして、やはり80sを思い起こさずにはいられない本間将人の澄んだサックスの音色と宮崎裕介の放たれる鍵盤からのサウンド…

知野とKAZCOのコーラスも素晴らしい味付けをしてくれている。

しかし、ここでは何と言っても(敢えて異彩と言うが)ジャンク・フジヤマの放つハイ・エナジーにどうしようもなく耳を奪われてしまう。。


何かが憑依しているかのようなソウル抜群の歌唱…どこまで離れていても届いてしまうような弱まることのない太い声量…

すでに2曲目にして、汗だくになり、からだの底から惜しみなく全て振り絞りだすようなパフォーマンス…

近い将来、ホールクラスで多くの観衆を席巻しているその姿を想像せずにはいられない。

個人的には、当日演ったカバー曲の演出も嬉しかった。

1.I Feel Earth Move(Carol King)
2.Lean on Me(BIll Withers)
3.さよなら通り3番地 (はっぴいえんど)


最新アルバム『Junk Spice』に収録されているカバー曲「Undercover Angel」…

原曲を自作自演し、全米No.1ヒットに導いたアラン・オデイがこのカバーバージョンを耳にして、こう評している。

『ジャンク・フジヤマは相当な歌唱力を持ったハイ・エナジーなヴォーカリストだ。』

今回のLIVEを聴き終えた現在(いま)、ボクもその評に何の異論もない。

があえてボクなりの言い方をするならば…

『ジャンク・フジヤマは類まれなる歌唱力とありあまる可能性を持ったヴォーカリストだ。』



ご参考までにジャンクの代表曲を記します。


秘密
…イントロのギターのカッティングからキます。冒頭の歌いだしはもっとキマス(笑)

Morning Kiss
…LIVEでは大盛り上がりの一曲。寒い冬を越えて、一気に夏が来たような錯覚に捉われます。

明けましておめでとうございます<(_ _)> [ご挨拶]

2011年やって来ましたね

みなさん、明けましておめでとうございます

今年も音楽記事中心に昨年より、もうちょこっと(笑)記事数UPを目標に頑張りたいと思います。

早速ですが、

今年初めのイチオシをここに

''舞花''

2010年4月にメジャーデビュー

ボクの第二の故郷:熊本出身のシンガーソングライターです。

力強い歌声ですね。

これから様々な経験を経て、表現力も増していくのでしょうけど、今の時点でも十二分に魅力的な歌声です。

少々、Love PsychedelicoのKUMIさんを髣髴させるものがありますが、それを上回る将来性を感じさせるスケール感です。

曲名:心
アルバム名:心
アーティスト名:舞花






2011年第1弾のヘビロテとなりました。

今年は舞花さんのLIVEに行くことも目標のひとつとします(笑)

それでは今年もよろしくお願いします<(_ _)>

meet the Nothing's Carved in Stone [LIVEレポ]

2010年12月8日 @渋谷O-EAST


John Lennonの命日ということもあり、街では「Imagine」や「Happy X'mas(War Is Over)」のメロディが鳴り響く頃・・・

ボクは渋谷の一角にいた。

ファッションデザイナー:遠藤憲昭氏の立ち上げたウェアブランド『DEVILOCK』が主催する音楽イベントに''Nothing's Carved in Stone''が出演すると聞き、一度生でその音に触れたいと思っていたボクは迷うことなくチケットを予約していた。

''Nothing's Carved in Stone''(以下、NCIS)

村松 拓(Vo、G)
生形真一(G)
日向秀和(b)
大喜多崇視(Dr)

ELLEGARDENの生方とストレイテナーなど幅広い活動をしている日向が中心となって結成したバンド。

バンド名…『何物もその石を傷つけることは出来ない』…

自分たちの音楽は何モノにも干渉されず…わが道を行く…

と言ったところだろうか。。

このバンドとの出会いはもう数ヶ月前に昇る。。

…誤解を恐れずに言えば、エルレやストレイテナーなどはほとんど定着して聴こうとしてはいなかった。。

しかし、the HIATUSに出会い、衝撃を受け、改めて自分の不明を思い知った。

その後、日本のインディーズロックシーンに対するアンテナは未だかつてないほど敏感にしたつもりではいた…

ただし、やはり、the HISTUSを同等、もしくはそれに近い衝撃を受けた''音''には出逢えてなかった。

しかし、いきなりNCISとの出会いはやってきた。

youtubeでたまたま目にしたこの曲だ。

Isolation




ボクの中ではいきなりthe HIATUSを超えた。

こんなに全身がザワザワした感触を味あわせてくれた楽曲に出逢えたのは久しぶりだった。

翌日、ボクはアルバムを買いにCD SHOPに駆け込んだ。

アルバム名:PARALLEL LIVES
アーティスト名:Nothing’s Carved In Stone


……

全身が打ち震えた。

まだ…まだこんな音を出すバンドはいるんだ・・・いたんだ・・・

その日以来、NCISを生で見たい・・

その思いが頭の中をついて離れなかった。

しかし、ちょうどライヴツアーが終了したところで、当分、予定はなかった。

・・・・・・

先日、【DEVILOCK】に出演するという話をキャッチし、ようやく彼らと生で接する幸運に恵まれたのだ。

NCISの前に2組出演したバンドがあったが、ボクの頭の中はNCISの音に早く接したい思いで一杯だった。

そして、ようやく・・

出だしはボクが衝撃を受けたあの曲からだった。

何度鳥肌が立っただろう。からだ全体がヒリヒリするような感覚…

個々のインストがぶつかり合う緊張感もこのバンドならではの醍醐味なのだが、やはりヴォーカル:村松拓の声質は特筆すべきであろう。

こうした声はなかなかない…

難しい声だと思った。

全てに於いて言える事だが、村松の声を活かすも殺すも楽曲次第・・・

特に彼の声は・・曲に恵まれなければ、全く人々の耳に止まらないはずだ・・

しかし、彼はNCISに出逢えた。

その楽曲に息を吹き込むことが出来た。

と同時に彼自身にも息を吹き込んだのだ。

不思議とそう思えた。。

…出会いの妙を感じさせてくれた一夜だった。

~当日のセットリスト~
①Isolation
②Cold Reason
③November 15th
④Rendaman
⑤Sands Of Time
⑥Sunday Morning Escape
⑦Diachronic
⑧Chaotic Imagination
⑨Around The Clock
(Encole)
Moving In Slow-Motion

※1st『Paralell Lives』は捨て曲なしのキラーチューンの宝庫なのだが、⑦はその中でも最高に好きな楽曲。

Diachronic




当日は演奏されなかったが、この曲も負けず劣らず素晴らしいのでここに紹介する。

Hand in Hand



Superfly & the Lemon Bats@Zepp Tokyo 〜SWITCH 25th ANNIVERSARY 〜Rock'N'Roll Muncher (2010.11.30) [LIVEレポ]

2010年11月30日


ZEPP TOKYOにて、体験した一夜を綴る。



''Superfly & the Lemon Bats''

【メンバー】
Vo. 越智志帆(Superfly)

以下、-The Lemon Bats-

Gt. 百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)
Gt. 八橋義幸(Superfly Band)
key. 蔦谷好位置(Superflyのプロデューサー)
Ba.日向秀和(ストレイテナー、NCIS)
Dr. 中村達也(元Blanky Jet City)

セットリストと共にそれぞれの感想を述べようと思う。

1.Dr.Feelgood/Motley Crue


80年代を代表するHR/HMバンド:モトリー・クルーの代表曲。とにかく選曲にビックリ。ただし、各メンバーの音圧の問題なのかPAのバランスが少々安定してない感が。後半、ようやく輪郭がハッキリしてきた志帆の声が驚くほどハードロッカーになっていた。

2.Beat It/Michael Jackson


この曲はさすがにイントロだけでピンときた。当日演奏したカバー曲で一番有名。上下左右の揺れですでにフラフラ(笑)アレンジは基本オリジナルに忠実か。すでに観衆全体が''今夜はビート・イット''

3.誕生/Superfly


ここで初めてオリジナルナンバー。このままカバー曲全開で行くのかと思いきや。観衆のノリはここでさらにUP。Superflyの中でもこの曲を持ってくる構成にまた驚き。八橋義幸のエレキ・シタールも安心した音に聴こえた。

4.Barracuda/Heart


曲が始まる前に『バラクーダ!』と一言あり、思わず『何、バラクーダだと!』と叫んでしまった。個人的に一番のツボだ。過去記事にもしている。反面、観衆のノリがいまひとつだったが。言われてみれば、Ann Wilsonの歌唱は越智志帆に限りなくマッチしていた。逆にHeartのナンバーをここまでこなせる国内女性アーティストは他にいないだろう。

5.White Room/Cream


Eric Claptonが60年代後半に在籍した伝説のロックバンド、クリームの代表曲。本ナンバーでは中村達也が見かけとは比べほどにならないほど繊細に叩いているドラミングが際立っていた。

6.マニフェスト/Superfly


Superflyが誇るお馴染みの骨太ロックチューン。ボクがSuperflyに傾倒するキッカケになったナンバーでもある。聴衆の波はここで一気に津波状に。立ち位置を確保するのに四苦八苦した。

07.I Saw Her Standing There/The Beatles


1st『Please Please Me』の1曲目。ビートルズの歴史はこの曲で始まった。The Lemon BatsのG.百々和宏がメインヴォーカル、志帆がコーラスの形を取った。百々の音楽は未体験だったが、その声質は中村達也のかつて在籍したBlanky Jet Cityのフロントマン:浅井健一を髣髴させた。

08.Land Of 1000 Dances/The Walker Brothers


「ラララ~♪」というフレーズはみんなどこかで耳にしたことがあるはず。「ダンス天国」という邦題もユニークだがまさに踊りまくろうぜというナンバー。志帆が観衆に様々なLaLaLa♪を合唱させた。全体を乗せる技も着実に進歩している。

09.Free Planet/Superfly


最新シングル「Wildflower」のカップリングとして収録されていたアッパーチューン。これもLIVEで聴きたかった。からだ全体が高揚している。何もかもが“Go Ahead”だ!

10.Alright!!/Superfly


ここで畳み掛けてきた。そうこなくっちゃ。腕をあげっ放しで肩がいたいことも忘れたフリ。観衆全部が「OH YEAAAHHH!!!」

11.Rock And Roll Hoochie Koo/Rick Derringer


この時点では既発のカバー曲で初めてセットされたナンバー。The Lemon Bats結成のキッカケとなったリック・デリンジャー渾身のハードチューン。この曲は必ず演ると思っていた。実際にこのナンバーの志帆はまさしくロッカーだった。全身に走る衝撃。この曲を生で聴けることはこの後も多分ないだろう。。。

ここで一旦、メンバーは舞台裏に去る。

観衆はここで怒涛のようなアンコール手拍子。

12.Bitch/The Rolling Stones


ここでは今日の前座であるスカパラホーンズの面々がゲストとして参加。華やかな音を添えてくれた。既発のカバー曲第二弾。志帆のストーンズ好きは有名だが、この曲を演るとは思わなかった。ここに於いて、志帆の心の底から楽しいといった表情が印象的だった。

13.Born To Lose/Johnny Thunders & the Heartbreakers


ジョニー・サンダースはほとんど聴いたことない。このナンバーはハノイ・ロックスのカバーで偶然知っていた。しかし、最後を飾るにふさわしいゴキゲンなナンバーだ。しかし、ホントに自分が心底リスペクトしているナンバーをみんなに聴かせたかったんだな。

後記



【バンドメンバーの様子】
  • 中村達也はお茶目でいたずら好き。
  • 日向秀和はニコニコしながらも分厚いベースピッキングを繰り広げてた。チョッパーも得意らしい。
  • 百々和宏の弾くギターは躍動感に溢れながらも重厚感も感じさせた。
  • もう一人のギター、八橋義幸は長年Superflyバンドのギターとして越智志帆のバックを支えている。安定感はあるが、今回のビックメンバーの中ではいささか気後れしていた感がする。
  • 蔦谷好位置はSuperflyの1st、2ndをプロデュースしてきた言わばSuperflyサウンドの体現者。キーボーディストとして参加。さすがの腕を披露する。


…が、ファンは今も一人の人物の復帰を夢見ている。

''多保孝一''(マニフェストのPVでその姿は観れる)

…Superfly初期のメンバーであり、ギタリスト。いまも共同コンポーザーとして名を残している。
当日はアンコールでスカパラホーンズとストーンズのカバー曲の共演があったが、この前に『今から特別ゲスト』がありますとコールされた。ステージ上のセッティング状況からスカパラが出てくるのは予測されたが、観衆から、『多保さん?』という声が確かにあった。

そうボクも密に期待している。

''Superflyとは越智志帆と多保孝一が揃ってこそ最高に輝くのだと''

素晴らしいライブを体験した夜にまたひとつSuperflyに対する夢が…

多保孝一のギターに絡み合った越智志帆の声をLiveで感じたい。

叶わぬであろうその夢を…

SHORELY [indigo blue]

10月20日1枚のアルバムを手に取った。

''indigo blue『SHORELY』''

それから約一ヶ月・・・ようやく各曲について、少しは書けるようになったのでここに記します。

アルバム名:SHORELY
アーティスト名:indigo blue


1.Lost

優しくも深みのあるアコースティックギターの音色にrinaさんのかみ締めるような歌い出しが「SHORELY」な世界にいざなう。ここで描かれている人物は全てを失い絶望しているが、その先にかすかに見える光・・・rinaさんの歌声から伝わるのはLostの先にはmeet(出逢う)しかないでしょうと・・・

2.ほなたり

アルバムタイトルにある「SHORE」を連想させるイントロ。rinaさんが某サイトでのやり取りで知り合った方のつぶやきにインスパイアされて生まれたとのこと。言葉を覚えようとしている子供が発したどこまでもあたたかい「ほなたり」… わが子が言葉を覚えようとしていた頃の語録…残しておけばよかった。kouさんのつま弾く六弦の響きがこれほど伝わってくる曲は今までにないのでは。そして、最後のkouさんの口笛こそがこのナンバーのハイライト。

3.色めがね

一聴して、まさにindigo blue節だと感じた。世の中…色めがねというフィルターを通さずにどれだけのモノを見ることが出来るだろう。どれだけホントのきみを見ているだろう。軽快なメロディの中に痛切に訴えかけるメッセージ。そのギャップこそが肝。

4.Summer High

アルバム先行シングル。軽快な潮の風(メロディ)に乗って、ボクは大海原を見下ろしている。indigo blueは暑い夏をしのぐ一服の清涼剤のよう。しかしながら一服で終わらせずにクセになってしまうんだなぁ。

5.Breathe

マイナーコードの今までにない楽曲。この曲の広がりはLiveでより増幅される。indigo blueの新たな魅力を思い知らされるナンバー。rinaさんのBreatheが耳元から聴こえる錯覚に捉われる。どんなに苦しくても、またOpen the window to breatheしなくてはならない… rinaさんのbreatheから引き継がれた後奏のkouさんのギターソロがどこまでも胸に響く。

6.波の音は愛のうた

やさしく髪を撫でるかのようなスライドギターの音色。Shoreで目を閉じながら聴けば、二人の間にもう余計な言葉は必要ない。この歌から伝わる確かなぬくもり…
波の音とkouさんの指先から放たれる音が合わさって…rinaさんが訴えかける。あなたが望んでいるのはそう…私の笑顔、歌声、そしてそれを見届けられるそばにいてくれればそれ以外はもう何もいらない・・・

7.星屑カーニバル

本作で一番のお気に入り。ブルージーなブルースハープが聴き手のからだをスウィングする。さて仕事も終わったFriday Night。このまま家に直行するのはもったいないんじゃない。一週間の疲れを最高の仲間と酒でも浴びながら、解放しようよ。ここでもkouさんのバッキングコーラスが最高の味付けをしている。思わずからだが小躍りする。
今宵はCatch the vibe! Do the jive!Everybody feels so fine!

8.ココロン

アルバムを締める包容力抜群のバラードナンバー。タイトルの「ココロン」はkouさんのアイデアだとか。アルバムタイトルの『SHORELY』は「Shore(岸)」と「Surely(確かな)」の造語であり、ひとつのキーワードとなっている。ただ、このナンバーでも聴かれる「扉」「Window」を開いて、ようやくindigo blueに出逢った。こうして、みんなに出逢えた。やっぱり「扉」は開くもの。そして、その先に見える「光」とは自分にとって、不安はあれどきっと素敵な世界へと通じている。これからもそう思って生きていきたい。。。


収録曲は【コチラ】で試聴可能です

2010年11月18日追記

本アルバムは2枚組ですが、【SHORELY=Main Disc】として捉え、Main Discのみのレビューにしております。

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