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Unisonic / Unisonic (2012) [HR/HM]


Unisonic

Unisonic

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ais
  • 発売日: 2012/03/21
  • メディア: CD



ついにこの日がきた。

待ちに待っていたUnisonicのデビューアルバム。

学生時代に夢中になったHelloweenの守護神伝シリーズ。

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Helloweenの作風はスピードメタルとかパワーメタルとか形容され、その激しいリズムや大袈裟すぎるほどのアレンジは当時血気盛んだった頃の己の嗜好が多分にあったと思うが、その中でもヴォーカル、マイケル・キスクの圧倒的な歌唱に出逢ったときの衝撃は今も鮮烈な記憶として脳裏に焼きついている。

Helloween脱退後のキスクの動向にも注視し、ソロアルバムや参加した他のアーティストのアルバムを聴き続けてきたが、Helloween時代の姿に重ねあうほどの輝きには及んでいないというのが正直な感想だった。

ただ、2005年に参加したユニット、Place Vandomeでの作品で聴いたキスクの声は今までのソロワークスとは違うと感じた。一緒に組んだPink Cream69のベーシストであり、プロデューサーとしても定評のあるデニス・ワードのサウンドプロダクションはキスクの魅力を最大限引き出していると…

おそらく、それを感じていたからこそ、そのデニスと組んで、次なるプロジェクト「Unisonic」というバンドを立ち上げたのだろう。しかもそのバンドにはHelloween時代の盟友、カイ・ハンセンも参加することが正式に決定し、レコーディングが始まったというニュースを聞いたのはもう2年以上前のことだ…

日々めまぐるしく変わる情報の中でUnisonicの存在はボクの中では埋もれつつあったのだが、突如、3/21に新譜発売するとのニュースをキャッチし、前日にレコードショップに駆け込み入手したのが本作だ。

1曲目、バンド名を冠したタイトルトラック
「Unisonic」

弾けるようなキスクの歌唱がそこにはあった。

と同時に思春期に感じていたあの沸き立つような感覚が甦ってくるのを感じた。

Unisonic…とは、Uni『融合』、Sonic『衝撃』を合わせた造語だ。このメンバーが一同に介したときの化学反応を聴いてくれ…そう言っているように聴こえる。

これほどのテーマソングはあるまい。



キスクが音楽の道を志すキッカケとなったのはあのエルヴィス・プレスリー。Helloweenとして、そのキャリアをスタートさせたキスクは実はスピードメタルには興味がなかったと言う。

この「Unisonic」にも敬愛するエルヴィスの代表曲「Blue Suede Shoes」(オリジナルはカール・パーキンズ)のテイストが見え隠れしている。

Coming out of nowhere
どこからやってきたのか
running from the rain
激しい雨から逃れてきたのか
rocking on a groove
グルーヴに乗りながらロックしている
cryin out again
からだの底から声を絞り上げている

Sing a little high
ちょっと高く歌ってみたり
sing a little low
低い音域で歌ってみたりする
everything we do comes down to
オレたちがやっていることは結局
rock and roll...yeah
ただのロックンロールなのさ

All i want to be
オレがなりたいもの
all i wanna know
知りたいこと
got to feel the power
力を振り絞って
lose control
我を忘れることさ

Is everybody there?
みんなはここにいるか
how about you
おまえはどうなんだ
come on over here
こっちへ来いよ
get in the groove
いっしょにグルーヴをしようぜ

(※)

Another ride
また歩みが始まる
another day
また一日が
We've come and gone
今まで長い長い道のりを
a long long way!
歩んできたんだ
Unisonic, unisonic, unisonic
そうオレ達はユニソニック!

Chuggin like a monster
モンスターのように一飲みして
Buzzin like a hive
ミツバチのようにブンブンうるさい

Everything is set to overdrive
すべてはオーヴァードライヴ気味さ
Give a little here
ここではいくらかあげて
take a little there
こちらではその分もらう
living on the edge but
いつも人生綱渡りだけど
i don't care.
そんなの気にしちゃいないぜ

(※)

Comin out of nowhere
どこから来たのか
Healing all the pain
この痛みを癒してくれる
Summoning the demons
お前のなかに潜んでいる悪魔を
From your brain
呼び出して
Frisk you up Shake you down
お前のすべてを調べつくしてやる
Listen to the sounds around
周りの音を聴くんだ

and when the stars will come alive
そして、天上の星たちが輝き始めたら
a million voices fill the sky
無数の声が空を埋め尽くすんだ
And then a sound will shake the night
オレたちの音でこの夜を揺るがそうぜ
its Unisonic!
それがユニソニック!

And there's no end to come I know
ずっと終わりがなく永遠にだ
There is no enemy or foe
敵なんかいるわけない
We're cryin out for all the world to know
世界中にオレたちを知らしめるために叫ぶんだ
We're Unisonic!
オレたちはユニソニック!


久しぶりに聴いたな。こんなストレートなロックンロールは…

揺ぎ無い思いを胸に結束(Uni)した彼らの弾き出す衝撃(Sonic)はこれからも聴いていきたい…

Over the Hills and Far Away / Gary Moore (1987) [HR/HM]

2011年2月7日…

その報は通勤電車の中で知った。

「ゲイリー・ムーアが亡くなったらしい…」

「ウソだろ…」

「…どうやらホントらしい」

混乱する気持ちをどうにか抑えつつ、出勤…

会社にてPCを開く…

よくチェックしている、某音楽サイトにまだその報は出てなかった。

が、他の掲示板サイトにはすでに信じたくないその報が…

どうやらホントのことらしい…

でも、ゲイリーは昨年、元気に来日し、公演をしていたはず。。。

なぜ、どうして…多くの疑問符が脳内をかけめぐる…

しかし、昼ごろには各サイトで公にその報がUPされるようになってきた。。。

「ああ…やはり事実なのか…」

まだ旅立つには若すぎるのに…

自分が思春期に影響を受けたアーティストの訃報は徐々に増えてきているのは感じるが、今回は参った…


・・・・・・・


ボクの意識は1987年に飛んでいた…

『Wild Frontier』

アルバム名:ワイルド・フロンティア
アーティスト名:Gary Moore


ボクは確かに新宿厚生年金会館の2階席後方にいた。

ゲイリーと同じ空間に。。。

ゲイリーが躍動感溢れながら、ギターを弾きまくり、迸る汗をぬぐいながら、歌っている姿をこの目で確かに観たんだ…

Over the Hills and Far Away




…邦題「望郷の果て」。Led Zeppelinにも同名異曲があるが、自分にとってのこのタイトルは''ゲイリー・ムーア''以外の何物でもない。

The Loner




…Loner...孤高の男。。。よく「ギターが泣いている」という表現を聞くが、ボクはゲイリーのプレイで文字通り、その言葉の意味を知った。

''Over the Hills and Far Away...''

いまとなっては思いもかけぬほど突然にこの世という丘を越え、遠くへと行ってしまった…

またひとり、胸の中の大事なヒーローが…

Over the hills and far away,
彼はこの世という丘を越え、天に還ってしまった
for ten long years he'll count the days.
10数年もの長い間、この日を指折り数えていたというのか
Over the mountains and the seas,
それでも山と海を超え
a prisoner's life for him there'll be.
鎖でつながれた僕らに新たな息吹を吹き込みに彼はきっとまた降りてくるだろう

巨星堕つ [HR/HM]

以前、記事にも取り上げた偉大なるハードロック・ヴォーカリスト

ロニー・ジェイムス・ディオ

が昨日、亡くなったとのことです。。。

関連記事

僕が血気盛ん?だった10代のころ、ディオの圧倒的な歌唱に心底魅了されました。

また一つの時代が終わったんだな。。。

ありがとう、ディオ。


Stars/Hear N' Aid




…この曲は1985年にディオが提唱したメタル版チャリティーソングです。
当時の『Band Aid』や『USA for Africa』に倣ってですが、たくさんのHR/HM界の素晴らしいアーティストの歌唱や様々なインストゥルメンタルのテクニックが存分に堪能出来ます。

でもこの中で断トツに光っていたのはディオだったなぁ。。。

R.I.P. Ronnie James Dio...

Sting in the Tail / Scorpions (2010) [HR/HM]

アルバム名:蠍団とどめの一撃
アーティスト名:Scorpions


往年のドイツのハードロックバンド:スコーピオンズが最後だと称して、先日、アルバムがリリースされた。

タイトルは『Sting in the Tail』・・・サソリ(スコーピオン)がこの世に放つ最後の一撃だ。。。

80年代後半に隆盛を誇ったジャーマンハードロック/ヘヴィ・メタルは彼らがパイオニア的存在であると共に未だに多くのバンドがその大きな頂きを越えてはいない。。。

私が大好きなハロウィーンを始め、そのクラシカル的要素も多分に含んだ劇的なサウンドは多くの日本人を魅了した・・・

彼らの魅力は何といっても流麗なメロディラインに心地よいほど心に刻み込まれるギター:ルドルフ・シェンカーがつまびくリフの嵐・・・

そして、ヴォーカル:クラウス・マイネのまったくぶれることのない切れ味鋭くも美しいハイトーン・ヴォイス。。。

1970年前からすでに活躍している彼らの作品を最初に聴いたのは、1984年リリース『禁断の刺青 - Love at First Sting -

M-1.Bad Boys Running Wild やM-2.Rock You Like a Hurricaneは10代の私の胸を否応なく熱くし、当時LPが擦り切れるほど聴いた・・・

そして、最後の彼らの代名詞的大傑作バラード、M-9.Still Loving You・・・

今でも思い出すと胸の鼓動が速くなる・・・

あれから、もう26年・・・

今にして思えば、あっという間だった。。。

彼らがもうこれでおしまいだという『Sting in the Tail』

ここで聴かれるサウンドは26年前と何も変わっちゃいない・・・

まだやれるとかもったいないとかいう前に今はこの作品をじっくり味わいたいものだ・・・

Raised on Rock




御年62歳のクラウス・マイネの歌声はやっぱり26年前と何にも変わっちゃいない・・・

オマケ



次の記事がいつになるのか分からないので、オマケです
尊敬するログ友:チャーリー(ヒサさん)の記事に思い切り触発されました
ウチに住んでいる怪獣たちに登場していただきました


…言わずと知れた大映の大スター:ガメラ
クルクル飛ぶので有名だが、時に足だけ引っ込めてまっすぐ飛ぶ。
炎を吐く。


…地底怪獣:グドン(from『帰ってきたウルトラマン』)
同じ回に登場したツインテールを常食としている。


…宇宙恐竜:ゼットン(from『ウルトラマン』)
ウルトラマンに勝つ。ゼットンという声とピコピコした音(声?)が印象的。


…ミサイル怪獣:ベロクロン(from『ウルトラマンエース』)
エースの初回に登場。
ちなみにウチの息子は大きくなったら、ベロクロンになりたいそうです


前列:(左から)ウルトラマンレオ、ピグモン(ガラモン?)、キングジョー、ジャミラ、エレキング、ウルトラセブン、バルタン星人(2代目)

後列:イカルス星人、ダダ、ガッツ星人、マグマ星人、ゴモラ、メトロン星人

いや~、ウルトラマンはいいですね

Hourglass / Millenium (2000) [HR/HM]

アルバム名:HOURGLASS
アーティスト名:Millenium
1. Power to Love
2. Wheels Are Turning
3. Hourglass
4. No More Miracles
5. Superstar
6. Rocket Ride
7. I Will Follow
8. I Still Believe
9. Masquerade
10. Chasing Time


時は2000年…、世は21世紀の幕開けという機運も高まり、この頃、''ミレニアム''という言葉が人々に浸透し始める。。。

ミレニアムは『千年紀』を指す言葉で、当時は猫も杓子もミレニアム…とこの言葉自体には少々食傷気味な感があったのだが、その流行語から命名されたこのバンドのアルバム『Hourglass』に僕は打ちのめされた。。。

以前に記事にしたAvantasia「The Scarecrow」で見事なヴォーカルを聴かせてくれたヨラン・ランデがこのアルバムでもその声圧を遺憾無く発揮している。。。

またミレニアムの中心人物:ラルフ・サントーラのフックの効いたギターも確かな聴きどころである。。。

このアルバムは曲によってはAORチックなモノもあり、捨て曲は一切なし。。。僕の好きなWhitesnakeを彷彿させる個所も随所に見られ、21世紀を迎えるに充分すぎるほどのアルバムに出会った幸運に幾度も感謝したものだった。。。

疾走感溢れ、このアルバムのオープニングを見事なまでに痛快至極に演出している1曲目を代表曲としてここに挙げる

Power to Love




Some Lyrics for“Power to Love”

All I did I did for you and this is how I’m feeling
俺は自分の感情の趣くままに君に出来ることすべてを尽くした
So betrayed I’m so afraid why did you stop believing
たとえ、君が俺のことを信じられなくなり、裏切る結果になろうとも
Everytime I call you on the phone I hear a stranger
いつだって俺は初めてであった人と会話をするようにな感覚になるんだ
Earth and sky it was you and I,
ここにある大地と無限の空の下には君と俺だけ
I guess you've changed your spirit
君の魂は常に俺のもとにあるんだと分かったんだ

High on the wire you are the tears in my eyes
二人の間に高く架かった糸を伝う君は俺の目の中に滲む涙さ
No room for flowers in a world
美しい花など咲くことのなかったこの世界で
Giving in a wire so thin
細いながらも切れることのなかった糸は確かに届いた

And the voices will sing as a new day
その声は新たな旅立ちの歌となるだろう
Begins when we won’t be around anymore
俺たちが離れ離れでもその声は伝わるんだ
We will reach out and touch
俺たちは確かにお互いの声を感じる
When the road gets too rough
道は果てしなく険しいが
And bring back the power to love
それは互いを愛する力となって戻ってくるんだ


他にもヨラン・ランデのエモーショナルでブルージーな歌唱が存分に堪能できるM-3、曲名のようにトルク全開で回る車輪のような気持のよい力強さを感じるハードロック王道のM-2、AOR然としてビックリするほどしっとりとした名曲の域に達するバラードM-4、爽やか全快でアメリカンロック色を感じるM-5、溜息が出るほど美しいピアノの調べに落ち着いたヨランの声、メランコリックさと激しさが共存する佳曲のM-8・・・あげればキリがない。。。

やっぱりロックは素晴らしいと思わせてくれた僕の大切な一作である。。。

Paradox / Royal Hunt (1997) [HR/HM]

アルバム名:パラドックス
アーティスト名:Royal Hunt

  1. The Awakening
  2. River Of Pain
  3. Tearing Down The World
  4. Message To God
  5. Long Way Home
  6. Time Will Tell
  7. Silent Scream
  8. It's Over


1990年代の洋楽では個人的に1、2位を争うほど聴いたアルバムである
ジャンルはHR/HMだが、このアルバムからはそんなジャンルを超越した''何か''を感じた。。。

ロイヤル・ハントはデンマーク出身のバンドで中心人物のアンドレ・アンダーソンの卓越したソングライティングと荘厳なキーボードプレイがふんだんに散りばめられた楽曲が人気を博していた

そこに途中加入したヴォーカルのD. C. クーパーの見事な歌唱力
低音と高音の使い分けはGuns N'Rosesのアクセル・ローズに通ずるものがあるが、このスタイルも僕の好みのパターンだ。。。
彼のヴォーカルスタイルにはHelloweenのマイケル・キスク以来の衝撃を受けたと言っても過言ではない

このアルバムは所謂コンセプトアルバム(アルバム全体がひとつのテーマに沿って構成されている)と呼ばれるもので、当時このアルバムを初めて聴いた後、通勤時のWalkmanは1ヶ月間は連続でこれを聴いていた記憶がある。。。
『Paradox』は人間の尊厳と宗教にかなり踏み込んだ内容がテーマでメロディもおよそ重厚なものが多い。。。しかし、アンドレ・アンダーセンの紡ぐメロディに絡まる圧倒的なD. C. クーパーの歌声はアルバムリリース後12年を経た今でも全く色褪せない。。。

この作品は聴くものによってはかなり敷居の高いシールドのようなものを感じるかもしれないが、こうしたメロディ・世界観に惹かれずにはいられない自分がいる。。。普段は歌詞を気にしているが、この作品などは完全に僕の中にある''メロディ至上主義''の血が騒いだということになる。。。

さて、このアルバムを出したことで改めて、僕の個人的なHR/HMアルバムベスト3を以下の通り、挙げる。

  1. Operation:Mindcrime / Queensryche
  2. Keeper of the Seven Keys Pt.Ⅱ / Helloween
  3. Paradox / Royal Hunt

(機会があれば、他の2つのアルバムについても言及したい…)

は80年代に聴き、自分の中で長く双璧を成すアルバムだったが、これにが加わり、個人的御三家となっている。。。

この『Paradox』の前作の『Moving Target』の方がコマーシャル的な曲もあり、より人気・評価が高いようだが、アルバム全体で比較すると、断然コチラの方に軍配が上がる

このアルバムから曲をピックアップするのは至難の業なのだが、それでも個人的なベストトラックを2曲

Tearing Down the World



…イントロから最後まで圧倒的な緊張感・・・激しくもはかなさを感じる旋律は何となくベートーヴェンの交響曲第5番『運命』を思わせる…
アウトロの畳み掛ける部分がたまらない。。。

Long Way Home


…アイリッシュな雰囲気を含んだアルバム随一のロックバラード。どんな困難に見舞われようと大切な人のもとに帰るんだというような力強さを感じる…後半のD. C. クーパーの高音の跳ね上がりは個人的な聴きどころである。。。

The Scarecrow / Tobias Sammet's Avantasia [HR/HM]

1990年以降の洋楽はほとんどが未知のままでいた…

リアルで聴いた新譜と言えば、80年代より好きだったアーティストの新作が大勢を占めた…

しかし、その中でも比較的聴いたのがHR/HM関連のバンドだった…

当時のPOPSには多くを求めていなかった自分がいた。。。

先日、取り上げたマイケル・キスクもその中の一人なのだが、彼の所属していたハロウィーンもキスク脱退後は疎遠になっていった…

しかし、刺激を求め、そのフォロワーと呼ばれるバンドはそれなりに聴いた…

しかし、今までハロウィーンに匹敵すると感じたモノは数少ない…
その中の一つに【エドガイ】というバンドがある…

その中心人物トビアス・サメットが立ち上げたプロジェクトが【Avantasia】である…

トビアスのソングライティングには今まで僕が聴いていたアーティストの中に含めても遜色のないほどの卓越した''魔力''があった…

前2作はカイ・ハンセンやマイケル・キスクの元ハロウィーンメンバーを始め、錚々たるメンバーを集め、大好評を得た。
そして、【Avantasia】は全2作をもって封印するとトビアスは言ったそうだ。。。

その声を参加したメンバーが覆し、Avantasiaとしての新たな創作活動の結果、2009年にリリースした3作目がこの【スケアクロウ】だ。。。

そして、個人的にこのアルバムを唯一無二にしたのがアルバムタイトルトラックのこの曲だった…

どこか懐かしく遥か遠くの郷愁を想わせるアイリッシュなイントロが僕の心のドアを何度もノックした…

そこに絡み合う咽び泣くギター…

しかし、この曲のハイライトは作者のトビアス・サメットと共に歌っているヨラン・ランデの圧倒的な''声圧''である。。。

地の底から這い上がってくるような激しさ…ざらついたような歌声はともすれば、受け入れる側にとっては両極端なのだろう。。。

僕には聴けば聴くほど味わい深い声に聴こえる…

11分超の曲を飽くことなく聴かすのは容易ではない…

しかし、一曲の中に様々な''場面''が散りばめられたこの曲が僕を虜にするのにはそれほど時間がかからなかった…

この曲を聴いているとき、僕の頭の中には11分の短編映画が写し出される…

この一曲の存在だけでアルバム【スケアクロウ】を手元に置く理由が十分すぎるほど、僕にはあった…

asin:B0010B8E2O

The Scarecrow Pt. 1 of 2




The Scarecrow Pt. 2 of 2




[vocals by Tobias Sammet, Jorn Lande and Michael Kiske]

歌詞 → コチラ

[Tobias Sammet (Edguy) - lead vocals & bass
Jorn Lande (Masterplan) - lead vocals
Michael Kiske (Helloween) - additional vocals
Sascha Paeth (Heavens Gate)- lead guitar & rhythm guitar
Henjo Richter (Gamma Ray) - additional lead guitar
Miro (Kamelot) - orchestration
Eric Singer (Kiss) - drums]

I'd Die for You / Place Vendome (2009) [HR/HM]

興奮のるつぼの中、Place Vendomeの2ndアルバム『Streets of Fire』も11曲目の「Dancer」が終焉を告げ、ボーナストラックを除けば、まさにクライマックスの12曲目「I'd Die for You」の順となった…

予想もしなかった重厚なピアノの音色…、次の展開は?と思わせる間もなく、マイケル・キスクの冒頭に負けないくらいの重厚な歌い出し…

思わず面を食らった私は…すぐにこの曲の深層世界にのめり込んでいった。。。

どう形容したらいいのだろう…、バラードというには重く、かつ予想だにしなかったジャズテイストなサウンドが盛り込まれた前半部ではこんなキスクもいるのだ…わずか2分足らずの中で様々な思いが去来してくる…

ラヴェルのボレロを思わせるクライマックスの前の静けさを思わせる旋律…、知らず知らずのうちに後半の展開を固唾を飲んで待っている自分がいた。。。

そんな私の想いを余所に、後半の幕を開ける闇を切り裂くようなギターのリフが入る…、そして畳みかけるようにドラマチックな運命を思わせるコーラス、ストリングス…

「I'd Die for You」と繰り返し歌いあげるキスクにとても晴れやかな光が照らしだされているステージを垣間見た…

2009年、Place Vendomeの新譜を手にすることができた幸運に感謝せずにはいられない…、自分のCDライブラリィにまたひとつ名盤が加わった…



曲名:アイド・ダイ・フォー・ユー
アルバム名:ストリーツ・オブ・ファイア
アーティスト名:Place Vendome


I'd Die for You




Should have known better
思いのほか、君のことを知らなかった自分がいた
Than to leave you alone
君をひとりぼっちにするより
Autumn leaves are falling
秋の枯れ葉が舞い落ちている
I just wanted to let you know
俺は君にもっと知ってほしいと思っていた
I watch you folding
俺は君を見守っているつもりだった
All the times
いつだって
We spent together
二人でいるときだって
You were loving another lover
君は他のヤツを愛するだけだった
Did you think
君は何を思っていたのだろう
You could it hide forever
ずっと隠し通せるのかと
When I move myself
俺はもう動きだした
Outside myself
外に目を向ける気持ちを奮い立たせたんだ
To see the damage
自分のダメージを自覚するために
That's been done
俺は悟った
I have come to the end
もうこれ以上嘘を重ねるのはやめに
No more lies
しようと

I'd die for you
君のためなら命を失ってもいい
I'd die for you
自分の命以上の存在なんだ
Deep inside my mind
俺の心の奥底にある
Do you know my love
この愛が君には分るか
Is always true
真実の愛が
Oh, baby I'd die for you
君のためならいつだってこの命を捧げてみせるさ

Should have known better
なぜ知ろうとしなかったんだろう
But how I was to know
だがどうやって知る術があったのだろうか
Never thought you'd leave me
君が俺のもとからいなくなるなんて夢にも思わなかった
Until I saw you go
君が出て行こう姿を目の当たりにするまで
Now I'll just learn over
今 俺は新たな考えを身につけようとしている
Turn out the light
光を消すと
Beside the bed
ひとり横たわるベッドには
Darkness closing over
容赦ない闇が押し寄せてくる
A love once sacred now i'd dead
かけがえのないかつてのあの愛が今は何も物言わず
Dreaming of what once was
かつての夢に俺は捉われている
Love has made me finally see
心の底に隠れていたこの愛が分らせてくれた
That you and me
君と俺は
Could never find the time
決してこの先時を同じくすることはないんだと
To be or not to be
この気持ちがどうであれ

I'd die for you
君のためなら命を失ってもいい
I'd die for you
自分の命以上の存在なんだ
Deep inside my mind
俺の心の奥底にある
Do you know my love
この愛が君には分るか
Is always true
真実の愛が
Oh, baby I'd die for you
君のためならいつだってこの命を捧げてみせるさ

Crash course to collision
今持っていきようのない気持ちが
With masterful precision
恐ろしいほどの精度をもって衝突する
Loneliness frustration
孤独という焦燥感
Without a variation
何も変ることなく
On a crash course
空中分解するんだ

Through the dark night
真っ暗い夜の中
A broken heart
傷ついた心は
The spotlight forgetting
明かりも照らし出してくれない
All the goodbyes
全ての想いを別れという
Spread your wings tonight
翼に乗せて 今羽を広げ
And fly
飛び立ってくれ

I'd die for you
君のためならどんなことだって厭わないのに
Deep inside my mind
心が痛い
You know my love
俺の愛が
Is always true
この真実が伝わるのなら
Oh, baby I'd die for you
俺はこの命を失っても構わない

Streets of Fire / Place Vendome (2009) [HR/HM]

2009年4月22日…、帰路につく途中にCDショップに入る。

一直線にHARD ROCKの新譜コーナーに向かう…、お目当てのCDは数枚そこに陳列されていた。。。

Place Vandome(プラス・ヴァンドーム)2枚目の新譜である。

学生の頃、夢中になったドイツ出身のバンド“Helloween”のヴォーカルだったマイケル・キスクが所属しているプロジェクトである。

Helloween脱退後、発表されたキスクの作品についての評価はおよそ芳しくないものが多い。。。
やはり、キスクのソングライティングには確かに疑問視する声も少なくない…個人的にも頷けることも確かにある…

しかし、私は20数年前に初めて聴いたその日以来、他の追随を許さないその圧倒的なヴォーカルには魅了され続けており、その動向には常に注目していた。

月日は流れ…、4年前の2005年にPink Cream69のデニス・ワードなどと組んで''Place Vendome''というプロジェクトを立ち上げたと聞いた…
デニス・ワードは確かいい曲を書いていたはずと…、久しぶりに高揚する気持ちをおさえつつ…、手にした新譜をCDプレイヤーに入れた…
そこには20数年前に味わったその瑞々しいヴォーカルが素晴らしい楽曲に導かれ、弾けるように光りを放ち、私の五感を存分に刺激した…
一時的なプロジェクトで終わりそうな雰囲気は多分にあったのだが、こうして今2作目を手にすることができた…

今、2ndの一曲目「Streets of Fire」を聴いている…、身体がむずがゆくなるような胸の奥がざわつくような高揚感…、あー、自分はやっぱりRockが好きなんだな…と改めて思った。。。

今年の夏は例年以上に暑い年となりそうだ。。。

曲名:ストリーツ・オブ・ファイア
アルバム名:ストリーツ・オブ・ファイア
アーティスト名:Place Vendome


Streets of Fire / Place Vendome





Our time has come
時は熟した
We must take jusitce in our hands
俺たちはこの手に正義の二文字を掴み取らなければならない
I feel heavy at heart
重苦しい思いは感じている
But that's just the way it is
だが、結局はそういうものだ
They're out to steal our dreams
ヤツラは奪いにやってくる 俺たちの夢を
Our pride our dignity
誇りを そして尊厳を
We'll be fighting the odds
俺たちは困難に挑み続けているんだ
We'll play,we'll roll the dice
立ち上がるんだ 賽は振られたんだ
And some of us will die
俺たちの中には志半ばで倒れるものもいるだろう
For our freedom to survive
俺たちは生き延びて、自由を勝ち取るんだ
Standing here,ready for action
ここに立ちはだかり いまこそ行動に移すんだ
C'mon bring it on
何がこようと受けて立つさ

Streets of fire,throne of the night
炎に包まれたストリート 真夜中の玉座
fate and desire,eye for an eye
運命と欲望 目には目を
Streets of fire,the rise and the fall
炎のストリート 栄光と没落は表裏一体さ
Streets of fire, war raging on
炎のストリート 戦火は目の前だ

The Name of the Rose / TEN (1996) [HR/HM]

今週の通勤時間、家を出て、最初に聴く曲がいつもコレでした(笑)
何だかハードな曲が聴きたかったんです

以前にも記事に書きましたが私は1980年代後半はHR/HMにハマってました。。。
そして、1990年以降は邦楽寄りにシフトしていくのですが、90年代もHR/HMへのアンテナは比較的高くしてました

穏やかな曲、ムーディな曲、美しいバラード…とても好きですしかし、もう一人の自分は常にハードな曲を求めていました
その傾向は今も変わらず、ソフトな曲調の次には必ずハードな曲という自分の中での周期がやってきます

前置きが長くなりましたが、この曲は1996年リリース、英国出身のロックバンド''TEN''の2ndアルバム『The Name of the Rose』のタイトルトラックです

とにかくこのバンドはイントロが長い曲が多いですが、この曲の構成はそれを苦にしない流れです
何だかドラマの後半に使われそうな歌謡曲にも通ずるアコースティックなイントロに始まり、1分30秒過ぎに堰を切ったような激しいリフ、曲全体に「静」と「動」が混在する展開はたまらなく好きです

またヴォーカルの''ゲイリー・ヒューズ''の低く渋めの歌声がHR/HM特有のハイトーンとはまた違ったテイストを生み出してます
実は最初、元ディープ・パープルの''グレン・ヒューズ''のプロジェクトと勘違いして、購入したのがこのバンドとの出会いでした(笑)
ASIAなど大物バンドでのセッション参加の経験豊富なギターのヴィニー・ヴァーンズもこの曲では弾きまくっており、どこを切っても''ツボ''でした

asin:B0000074E7

The Name of the Rose




Some Lyrics for“The Name of the Rose”


Man is born to understand
人は分かり合うために生を受け
Destiny is in his hands
運命とは自身の手の中にある
Life becomes the gift that
人生とは夢を引き寄せるための
Guides the dream
才能なんだ
All around you everywhere
辺りを見回せば
Time erodes, it rips and tears
時は引き裂かれ 侵食していく
Cloaks the thread and hides
時というものは覆い尽くされ
Away the key
未来へのカギは隠されてしまった

From the dawning of creation
創造の夜明けから
To the twilight of the world
世界の黎明期まで
When you hear it ring
耳をすませば
It tolls for thee
鐘の音が聴こえる
Every face of every nation
世界中の人々が
Waits to watch the flag unfold
旗が広げられるのを待っている
You alone know what
その名を知っているのは
Her name will be
あなただけなんだ

Every man must fight to know
誰もが戦わなければならない
The name of the rose
薔薇の名の下に
Then you'll hold her close eternally
そして 彼女は永遠に自分の手の中に
Each one has the right to know
誰もが知る権利を持っている
The name of the rose
薔薇の名の意味を
Deep inside you know
心の内には秘めている
The name of the rose
薔薇の名前が…

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