SSブログ

Possession Obsession / Daryl Hall & John Oates (1985) [洋楽(80年代)]

今年は例年になく食指の動くアーティストの来日公演のラッシュだ…

あくまで個人的な嗜好によるものだが…

本音を言えば、海外アーティストのLIVE参戦はかなりのコスト負担になるため、ここ数年はほとんど行けてなかった。

しかし、今年はどうしてもと意を決して、数組のチケットを予約したのだが…

まず、最初に行くアーティストがこちらである。

''Daryl Hall & John Oates''

そして、ふと思い返してみれば、ボクは彼らのワンマンLIVEは初めてだったことに気がついた。

なぜ「ワンマン」と表現したのかと言えば、1990年に東京ドームで開催されたジョイントコンサート【KIRIN DRY GIGS 1990 with The Doobie Brothers, Boz Scaggs, Shella E, Johnny Gill 】でのみ、その姿を生で経験している…

が、当時のステージについてはあまり記憶にないのが正直なところである。

彼らは通称:ホール&オーツとして、日本のリスナーにも広く知られている。

おそらく80年代洋楽を聴いたものにとって、彼らのことを知らない者はいないだろう。

ぼくの知る限りではアメリカのポップス界の中ではサイモン&ガーファンクルと同じくらい…もしくはそれ以上の成功を収めたポップス・デュオである。

また、ブルー・アイド・ソウルの代表格としても知られている。実際、ぼくは彼らを通して、その言葉と意味を知ったのだった。

2月28日…二人の真価を目の当たりにすることが出来る…

さて、数え切れないほどのヒット・ナンバーを擁する彼らだが、ここで敢えて紹介するのはこのナンバー。

''Possession Obsession''

1984年リリースのアルバム『Big Bam Boom』に収録。

珍しくジョン・オーツがリード・ヴォーカルの本ナンバーがシングルカットされ、全米30位のスマッシュヒットを記録。

本アルバムには現時点で彼らの最後のシングルNo.1ヒット「Out of Touch」が収録されている。

が、本アルバム中、この曲が一番のお気に入りだった。

彼らに関しては、ダリル・ホールのソウルフルな歌声の印象があまりに強く、当時、それまでジョンの歌声はほとんど記憶になかった。

が、なかなかどうして…甘く糸を引きそうなヴォイスである。

余談だが、ジョンの声は同時期に人気を博したボーイ・ジョージに似ている(ex:カルチャー・クラブ)と改めて思う。

この曲としては彼らのR&Bへの傾倒がより濃く反映されており、コーラス部分に彼らが大ファンだというテンプテーションズへのオマージュを強く感じる。

歌詞の内容について…

リスナーによって様々な解釈が出来るが、PVから察するに、何も持たない男が少しの間だけでも、この空間は自分が支配しているのだとひたすら妄想することで自分を保っている男の話だろうか…

Possession...「所有」

Obsession…「妄想」

このナンバーのおかげで現在もこの英単語の意味を知っている。

曲名:POSSESSION OBSESSION
アルバム名:ビッグ・バン・ブーム
アーティスト名:Daryl Hall & John Oates


Possession Obsession





You know there's something you need
きみは自分に欠けているものがあることを自覚している
Right here and now
いまちょうどここで
To fill the space inside of yourself, oh
自分の心の隙間を埋めるために必要なのは
With money love or power
お金、愛、それとも力…

When you want to have the number one first run anyone
きみは誰よりもあいつを一番に送りたがっている
You're crazy 'til you own them
きみはどうしようもなくあいつに首ったけさ
You ought to know better than that
でもきみはもうちょっと分別を知るべきさ
The more that you buy, the less you get back
あいつのためにお金を掛ければ掛けるほど、きみの中身は薄っぺらくなっちまうぜ
(It's a case)

It's a case of possession obsession
まさにきみはあいつを我が物にしたと自分に酔っているんだ
Ooh, just a case of (possession obsession)
ああ、それはただの妄想に過ぎないのに
Ooh, brings a case of (possession)
それでも、まだきみは気づかない
And I hear you say (gimme gimme)
きみが話しているのを聞いたよ
Now gimme gimme gimme yeah yeah (gimme gimme), yeah
オレがほしいのはあいつなんだって

The compulsion to count the percentage of time
本当は時間というパーセンテージが日々刻々と流れていくだけさ
Spent between two lovers
二人の間にあるものは
Can turn an hour into a crime
その時間が犯罪の片棒を担ぐことだってあるんだぜ
And all the good times suffer
そして、今までの平和なときがすべて苦しみに変わってしまうと知るべきだ

Though you know it's only jealousy
嫉妬が過ぎて 気が狂いそうだときみは分かってるけれど
You can't help but feel
その感情からは逃れることはできないんだ
Haunted by your passion
自らの情熱にあまりに取り憑かれているよ
Don't you know it's a matter of fact
本当のことから、いつまで目を背けているつもりだい
The more that you take, the less you give back, I can say
きみがあいつを手に入れようとすればするほど ヤツはきみから離れてしまうよ 分かるかい

Just a taste of possession obsession
きみはどうしてもその妄想の味から逃れられないんだ
Ooh, brings a taste of (possession obsession)
一度知ってしまったその甘い汁は…
Ooh, brings a taste of (possession)
いつまでもその妄想に浸っていたいんだ
And I hear you say (gimme gimme)
それでもまだ言うのか
Now gimme gimme gimme yeah yeah (gimme gimme, possession)
どうしてもあいつがほしい…
Ooh, gimme gimme, (gimme gimme) gimme gimme hee hee, yeah yeah
欲しくて欲しくてしょうがないんだ

Ooh, just a case of possession obsession
どうしようもないきみの妄想
Just a case of (possession obsession)
その思いから抜けられない
Ooh, just a case of (possession)
まさに独占欲さ
And I hear you say yay yay yay yay, yeah yeah (possession)
誰の言葉にも耳を貸さないんだ

Now don't you know it's a matter of fact
きみはまったく現実を分かってはいない
The more that you take (gimme some)
きみがそうしてしまえばしまうほど
The less you get back, yeah yeah, uh huh
あいつの気持ちがきみから離れてしまうということに…


しかしながら、この曲が当日のセットリストに乗ることはかなり望み薄だろう…

The Rocker / Thin Lizzy (1973) [洋楽(70年代)]

1973年リリースされた3rdアルバム『VAGABONDS of the WESTERN WORLD(邦題:西洋無頼)』に収録されたシン・リジィ初期の代表作。

当時のギター、エリック・ベルのカッティングが痛快極まりないストレートなロックチューン。

いわゆるガレージロックの色合いが強い作風となっている。

当時のライヴでは必ず最後に演奏されたという。

1st、2ndはどちらかと言えば、アイリッシュ・フォーク・ミュージックを基調としたサウンド。個人的には少々サイケデリックな印象もある。これはこれで味わい深いのだが、その中でキラーチューンは?と言われれば返答に窮するのも正直なところであった。

このアルバムをリリースする直前にシングルリリースした「Whiskey in the Jar」が全英6位というヒットを契機に、レーベルとの思惑が一致したのかフィルの念願としていたロックサウンド志向へと徐々に変化する…

シン・リジィにとって、1973年はまさに過渡期であった。

このナンバーでは前記事で紹介したシン・リジィの代名詞とも言えるツイン・リードはまだ聴かれない。

それでもバンド解散から30年近く経った今でもこの曲をシン・リジィのベストトラックと推す人は多い。

実は若かりし頃、自らカバーに挑戦した1曲でもある。メタメタではあったが…

されはさておき、このアルバムを最後にバンドを去るエリックの渾身のギタープレイに…

そして''The Rocker''フィル・ライノットの真骨頂をここに届けたい。

曲名:The Rocker (Album Version)
アルバム名:Vagabonds Of The Western World
アーティスト名:Thin Lizzy


The Rocker




I am your main man if you're looking for trouble
日々の暮らしに飽き飽きして、何かもめごとを求めてるなら、オレのところに来な
I'll take no lip 'cause no ones tougher than me
問答無用さ、オレには怖いものなんてありゃしないのさ
If I kicked your face you'd soon be seeing double
オレがお前の顔を殴れば、全てが二重に見えてくるって
Hey little girl, keep your hands off me 'cause I'm a rocker
へい、リトル・ガール、そこんとこヨロシク 何てたってオレはロッカーだからさ 

I'm a rocker
そうさ、オレはロッカー
I'm a roller,too baby
そして、ローラーさ、ベイビー
I'm a rocker!
ロックンローラーさ

Down at the juke joint me and the boys were stompin'
オレとオマエらでジューク・ジョイントで足馴らしをしてる
Bippin' an a boppin', telling a dirty joke or two
ノリにノリまくって、また下品なジョークを飛ばしてるのさ
In walked this chick and I knew she was up to something
しずしず歩きながら、アイツはまた何か企んでやがるぜ
I kissed her right there out of the blue
部屋の外でキスを交わしながら、オレはこう言った
I said "Hey baby, meet me I'm a tough guy"
ヘイ、ベイビー 相手になってやるよ、オレはタフ・ガイだからな
Got my cycle outside, you wanna try?
外にオレのバイクがあるから、乗ってみないか
She just looked at me and rolled them big eyes
オマエはオレを見つめながら、大きな目をキョロキョロさせた
And said "Ooh I'd do anything for you 'cause you're a rocker"
オマエのために何かしてやりたんだ、だって、オレはロッカー

That's right I'm a rocker
そうさ、正真正銘のロッカーさ

I love to rock and roll
オレはロックンロールに目がないのさ
I get my records and we'll rock while we gol
レコードも山ほどあるから、オールでノレるぜ
Sweet rock and roll
たまらないぜ ロックンロール
Tell you boy, you got to roll!
ボーイ、オマエもとことん弾けようぜ

Over the Hills and Far Away / Gary Moore (1987) [HR/HM]

2011年2月7日…

その報は通勤電車の中で知った。

「ゲイリー・ムーアが亡くなったらしい…」

「ウソだろ…」

「…どうやらホントらしい」

混乱する気持ちをどうにか抑えつつ、出勤…

会社にてPCを開く…

よくチェックしている、某音楽サイトにまだその報は出てなかった。

が、他の掲示板サイトにはすでに信じたくないその報が…

どうやらホントのことらしい…

でも、ゲイリーは昨年、元気に来日し、公演をしていたはず。。。

なぜ、どうして…多くの疑問符が脳内をかけめぐる…

しかし、昼ごろには各サイトで公にその報がUPされるようになってきた。。。

「ああ…やはり事実なのか…」

まだ旅立つには若すぎるのに…

自分が思春期に影響を受けたアーティストの訃報は徐々に増えてきているのは感じるが、今回は参った…


・・・・・・・


ボクの意識は1987年に飛んでいた…

『Wild Frontier』

アルバム名:ワイルド・フロンティア
アーティスト名:Gary Moore


ボクは確かに新宿厚生年金会館の2階席後方にいた。

ゲイリーと同じ空間に。。。

ゲイリーが躍動感溢れながら、ギターを弾きまくり、迸る汗をぬぐいながら、歌っている姿をこの目で確かに観たんだ…

Over the Hills and Far Away




…邦題「望郷の果て」。Led Zeppelinにも同名異曲があるが、自分にとってのこのタイトルは''ゲイリー・ムーア''以外の何物でもない。

The Loner




…Loner...孤高の男。。。よく「ギターが泣いている」という表現を聞くが、ボクはゲイリーのプレイで文字通り、その言葉の意味を知った。

''Over the Hills and Far Away...''

いまとなっては思いもかけぬほど突然にこの世という丘を越え、遠くへと行ってしまった…

またひとり、胸の中の大事なヒーローが…

Over the hills and far away,
彼はこの世という丘を越え、天に還ってしまった
for ten long years he'll count the days.
10数年もの長い間、この日を指折り数えていたというのか
Over the mountains and the seas,
それでも山と海を超え
a prisoner's life for him there'll be.
鎖でつながれた僕らに新たな息吹を吹き込みに彼はきっとまた降りてくるだろう

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。