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meet the Nothing's Carved in Stone [LIVEレポ]

2010年12月8日 @渋谷O-EAST


John Lennonの命日ということもあり、街では「Imagine」や「Happy X'mas(War Is Over)」のメロディが鳴り響く頃・・・

ボクは渋谷の一角にいた。

ファッションデザイナー:遠藤憲昭氏の立ち上げたウェアブランド『DEVILOCK』が主催する音楽イベントに''Nothing's Carved in Stone''が出演すると聞き、一度生でその音に触れたいと思っていたボクは迷うことなくチケットを予約していた。

''Nothing's Carved in Stone''(以下、NCIS)

村松 拓(Vo、G)
生形真一(G)
日向秀和(b)
大喜多崇視(Dr)

ELLEGARDENの生方とストレイテナーなど幅広い活動をしている日向が中心となって結成したバンド。

バンド名…『何物もその石を傷つけることは出来ない』…

自分たちの音楽は何モノにも干渉されず…わが道を行く…

と言ったところだろうか。。

このバンドとの出会いはもう数ヶ月前に昇る。。

…誤解を恐れずに言えば、エルレやストレイテナーなどはほとんど定着して聴こうとしてはいなかった。。

しかし、the HIATUSに出会い、衝撃を受け、改めて自分の不明を思い知った。

その後、日本のインディーズロックシーンに対するアンテナは未だかつてないほど敏感にしたつもりではいた…

ただし、やはり、the HISTUSを同等、もしくはそれに近い衝撃を受けた''音''には出逢えてなかった。

しかし、いきなりNCISとの出会いはやってきた。

youtubeでたまたま目にしたこの曲だ。

Isolation




ボクの中ではいきなりthe HIATUSを超えた。

こんなに全身がザワザワした感触を味あわせてくれた楽曲に出逢えたのは久しぶりだった。

翌日、ボクはアルバムを買いにCD SHOPに駆け込んだ。

アルバム名:PARALLEL LIVES
アーティスト名:Nothing’s Carved In Stone


……

全身が打ち震えた。

まだ…まだこんな音を出すバンドはいるんだ・・・いたんだ・・・

その日以来、NCISを生で見たい・・

その思いが頭の中をついて離れなかった。

しかし、ちょうどライヴツアーが終了したところで、当分、予定はなかった。

・・・・・・

先日、【DEVILOCK】に出演するという話をキャッチし、ようやく彼らと生で接する幸運に恵まれたのだ。

NCISの前に2組出演したバンドがあったが、ボクの頭の中はNCISの音に早く接したい思いで一杯だった。

そして、ようやく・・

出だしはボクが衝撃を受けたあの曲からだった。

何度鳥肌が立っただろう。からだ全体がヒリヒリするような感覚…

個々のインストがぶつかり合う緊張感もこのバンドならではの醍醐味なのだが、やはりヴォーカル:村松拓の声質は特筆すべきであろう。

こうした声はなかなかない…

難しい声だと思った。

全てに於いて言える事だが、村松の声を活かすも殺すも楽曲次第・・・

特に彼の声は・・曲に恵まれなければ、全く人々の耳に止まらないはずだ・・

しかし、彼はNCISに出逢えた。

その楽曲に息を吹き込むことが出来た。

と同時に彼自身にも息を吹き込んだのだ。

不思議とそう思えた。。

…出会いの妙を感じさせてくれた一夜だった。

~当日のセットリスト~
①Isolation
②Cold Reason
③November 15th
④Rendaman
⑤Sands Of Time
⑥Sunday Morning Escape
⑦Diachronic
⑧Chaotic Imagination
⑨Around The Clock
(Encole)
Moving In Slow-Motion

※1st『Paralell Lives』は捨て曲なしのキラーチューンの宝庫なのだが、⑦はその中でも最高に好きな楽曲。

Diachronic




当日は演奏されなかったが、この曲も負けず劣らず素晴らしいのでここに紹介する。

Hand in Hand



Superfly & the Lemon Bats@Zepp Tokyo 〜SWITCH 25th ANNIVERSARY 〜Rock'N'Roll Muncher (2010.11.30) [LIVEレポ]

2010年11月30日


ZEPP TOKYOにて、体験した一夜を綴る。



''Superfly & the Lemon Bats''

【メンバー】
Vo. 越智志帆(Superfly)

以下、-The Lemon Bats-

Gt. 百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)
Gt. 八橋義幸(Superfly Band)
key. 蔦谷好位置(Superflyのプロデューサー)
Ba.日向秀和(ストレイテナー、NCIS)
Dr. 中村達也(元Blanky Jet City)

セットリストと共にそれぞれの感想を述べようと思う。

1.Dr.Feelgood/Motley Crue


80年代を代表するHR/HMバンド:モトリー・クルーの代表曲。とにかく選曲にビックリ。ただし、各メンバーの音圧の問題なのかPAのバランスが少々安定してない感が。後半、ようやく輪郭がハッキリしてきた志帆の声が驚くほどハードロッカーになっていた。

2.Beat It/Michael Jackson


この曲はさすがにイントロだけでピンときた。当日演奏したカバー曲で一番有名。上下左右の揺れですでにフラフラ(笑)アレンジは基本オリジナルに忠実か。すでに観衆全体が''今夜はビート・イット''

3.誕生/Superfly


ここで初めてオリジナルナンバー。このままカバー曲全開で行くのかと思いきや。観衆のノリはここでさらにUP。Superflyの中でもこの曲を持ってくる構成にまた驚き。八橋義幸のエレキ・シタールも安心した音に聴こえた。

4.Barracuda/Heart


曲が始まる前に『バラクーダ!』と一言あり、思わず『何、バラクーダだと!』と叫んでしまった。個人的に一番のツボだ。過去記事にもしている。反面、観衆のノリがいまひとつだったが。言われてみれば、Ann Wilsonの歌唱は越智志帆に限りなくマッチしていた。逆にHeartのナンバーをここまでこなせる国内女性アーティストは他にいないだろう。

5.White Room/Cream


Eric Claptonが60年代後半に在籍した伝説のロックバンド、クリームの代表曲。本ナンバーでは中村達也が見かけとは比べほどにならないほど繊細に叩いているドラミングが際立っていた。

6.マニフェスト/Superfly


Superflyが誇るお馴染みの骨太ロックチューン。ボクがSuperflyに傾倒するキッカケになったナンバーでもある。聴衆の波はここで一気に津波状に。立ち位置を確保するのに四苦八苦した。

07.I Saw Her Standing There/The Beatles


1st『Please Please Me』の1曲目。ビートルズの歴史はこの曲で始まった。The Lemon BatsのG.百々和宏がメインヴォーカル、志帆がコーラスの形を取った。百々の音楽は未体験だったが、その声質は中村達也のかつて在籍したBlanky Jet Cityのフロントマン:浅井健一を髣髴させた。

08.Land Of 1000 Dances/The Walker Brothers


「ラララ~♪」というフレーズはみんなどこかで耳にしたことがあるはず。「ダンス天国」という邦題もユニークだがまさに踊りまくろうぜというナンバー。志帆が観衆に様々なLaLaLa♪を合唱させた。全体を乗せる技も着実に進歩している。

09.Free Planet/Superfly


最新シングル「Wildflower」のカップリングとして収録されていたアッパーチューン。これもLIVEで聴きたかった。からだ全体が高揚している。何もかもが“Go Ahead”だ!

10.Alright!!/Superfly


ここで畳み掛けてきた。そうこなくっちゃ。腕をあげっ放しで肩がいたいことも忘れたフリ。観衆全部が「OH YEAAAHHH!!!」

11.Rock And Roll Hoochie Koo/Rick Derringer


この時点では既発のカバー曲で初めてセットされたナンバー。The Lemon Bats結成のキッカケとなったリック・デリンジャー渾身のハードチューン。この曲は必ず演ると思っていた。実際にこのナンバーの志帆はまさしくロッカーだった。全身に走る衝撃。この曲を生で聴けることはこの後も多分ないだろう。。。

ここで一旦、メンバーは舞台裏に去る。

観衆はここで怒涛のようなアンコール手拍子。

12.Bitch/The Rolling Stones


ここでは今日の前座であるスカパラホーンズの面々がゲストとして参加。華やかな音を添えてくれた。既発のカバー曲第二弾。志帆のストーンズ好きは有名だが、この曲を演るとは思わなかった。ここに於いて、志帆の心の底から楽しいといった表情が印象的だった。

13.Born To Lose/Johnny Thunders & the Heartbreakers


ジョニー・サンダースはほとんど聴いたことない。このナンバーはハノイ・ロックスのカバーで偶然知っていた。しかし、最後を飾るにふさわしいゴキゲンなナンバーだ。しかし、ホントに自分が心底リスペクトしているナンバーをみんなに聴かせたかったんだな。

後記



【バンドメンバーの様子】
  • 中村達也はお茶目でいたずら好き。
  • 日向秀和はニコニコしながらも分厚いベースピッキングを繰り広げてた。チョッパーも得意らしい。
  • 百々和宏の弾くギターは躍動感に溢れながらも重厚感も感じさせた。
  • もう一人のギター、八橋義幸は長年Superflyバンドのギターとして越智志帆のバックを支えている。安定感はあるが、今回のビックメンバーの中ではいささか気後れしていた感がする。
  • 蔦谷好位置はSuperflyの1st、2ndをプロデュースしてきた言わばSuperflyサウンドの体現者。キーボーディストとして参加。さすがの腕を披露する。


…が、ファンは今も一人の人物の復帰を夢見ている。

''多保孝一''(マニフェストのPVでその姿は観れる)

…Superfly初期のメンバーであり、ギタリスト。いまも共同コンポーザーとして名を残している。
当日はアンコールでスカパラホーンズとストーンズのカバー曲の共演があったが、この前に『今から特別ゲスト』がありますとコールされた。ステージ上のセッティング状況からスカパラが出てくるのは予測されたが、観衆から、『多保さん?』という声が確かにあった。

そうボクも密に期待している。

''Superflyとは越智志帆と多保孝一が揃ってこそ最高に輝くのだと''

素晴らしいライブを体験した夜にまたひとつSuperflyに対する夢が…

多保孝一のギターに絡み合った越智志帆の声をLiveで感じたい。

叶わぬであろうその夢を…

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