Valotte / Julian Lennon [The Beatles]
曲名:Valotte
アルバム名:Valotte
アーティスト名:Julian Lennon
1984年、20歳でデビューしたジュリアン・レノンのデビュー作です。
タイトル曲の「Valotte」は全編に流れるピアノの音色が美しいバラード曲で、私も大好きな曲なのですが、歌詞の内容は父ジョン・レノンへの思慕が強く感じられます
画像は → コチラ
歌詞は → コチラ
世界的大スターを父にもつジュリアン。しかし、彼の幼少期は不遇なものでした。1963年に父ジョン、母シンシアの間に生を受けたものの、時はビートルズがまさに大ブレイク直前で、シンシアとジュリアンの存在は秘密でした。ジュリアンは多感な時期に後にシンシアと別れ、オノ・ヨーコと再婚した父ジョンと会えたのは数える位しか無かったといいます。
(ビートルズの代表曲「ヘイ・ジュード」のジュードはジュリアンの愛称でポール・マッカートニーが彼を慰めるために作った歌とされてます)
稚拙な訳で恐縮ですが、下記の部分にジュリアンの複雑な心情が垣間見えると思います。
you nearly lost my heart
When will we know
when the change is gonna come
I've got a good feeling and
it's coming from the sun
あなたは私の心を拾おうとしてくれたのだろうか
そして、そのはずだと私が理解して、あなたへの感情が
きっと好意に変わっていくだろう。
夜明けが来るように
from「Valotte」 by Julian Lennon
この歌には隠しようも無い父ジョンへの愛憎が投影されています。
しかし、内容はともかく曲自体のクオリティは高く、『Valotte』は商業的成功を収めます(シングル9位、アルバム17位:Billboard誌)。
しかし、どうしても世間の目はビジュアル的にも声質も似ているこのJr.を色眼鏡を通してしか判断できずに批評家筋の評価は芳しいものではありませんでした。。。
その後、3作ものアルバムを発表するもセールスは徐々に減少し、1991年から7年もの間、沈黙期間に入ってしまいます。
そして、98年に発表された『Photograph Smile』は吹っ切れたかのようなPOP SONGに溢れ、中にはビートルズ調の曲もいくつか聴けます。批評家の評価も好意的なものがほとんどでした。ジュリアン自身も「これが僕のデビューアルバムだ」と述懐してます
asin:B000024ZSQ
「Valotte」から14年、この時初めて、John Lennon Jr.では無い「個」としての‘Julian Lennon’が地に足をつけたのかもしれませんね
2007-11-27 19:20
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コメント(15)
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bobaさん、
懐かしーい!!!
この曲がヒットしていた時、ニューヨークの学校に通っていまして、宿題をしながらラジオから、Julian Lennonのこの曲を聴いていました。
偉大な父を持つ彼で、悲しい幼少時代を過ごしていたと思うと心が痛みますが、その後、吹っ切れて自分らしい歌が歌えるようになったと知り、嬉しいです。
by 退会済み (2007-11-27 19:29)
>NILESさん
[ハート]&コメありがとうございます[るんるん]
ニューヨークに住んでらしたのですか、リアルな‘プレイス’で‘ソング’が聴けてうらやましいです(^^)
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偉大な父を持つ彼で、悲しい幼少時代を過ごしていたと思うと心が痛みますが、その後、吹っ切れて自分らしい歌が歌えるようになったと知り、嬉しいです。
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私は「Valotte」時代も好きなのですが、ビートルズ調の曲にもあえて挑んでいる『Photograph Smile』にはまた別の感慨がありました[嬉しい顔]
by boba (2007-11-27 19:39)
ようやく父との関係を整理し、受け入れられるようになったのでしょうか。
スターの2世というのは、なかなか難しい立場ですね。ましてやジョン・レノンの息子となると・・・
ようやく自分の立ち位置を見つけたのなら、喜ばしいことです[嬉しい顔]
by マチャ (2007-11-27 21:28)
ショーンに比べて、ジュリアンは涙が出てきそうなエピソードがアリマスよね…[悲しい顔]
ジョンとの写真よりポールとの写真の方が多かったとか、ショーンに対しては『Beautiful Boy』があるのに、ジュリアンに対してはポールの曲とか。
by MEG (2007-11-27 21:29)
>マチャさん
[ハート]&コメありがとうございます[るんるん]
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ようやく自分の立ち位置を見つけたのなら、喜ばしいことです
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私はビートルフリークですが、それとは関係無しにデビュー当時から、結構Julian Lennonの作る音は好きでした[ハート]
しかし、気が付いたらほぼ引退状態…、世間につぶされてしまったかと思っていたので、新作がリリースされたときはすごく嬉しかったですね[嬉しい顔]
by boba (2007-11-27 22:23)
>MEGさん
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ジョンとの写真よりポールとの写真の方が多かったとか、ショーンに対しては『Beautiful Boy』があるのに、ジュリアンに対してはポールの曲とか。
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ポールは何かとジュリアンを気遣っていたようです[嬉しい顔]ジョンは自身が両親から愛されなかったつらい経験を持っているのに同じ事をしてどうするんだ[怒った顔]と当時は思ってましたが、他人があれこれ言うことじゃないですよね[嬉しい顔]
by boba (2007-11-27 22:28)
>Katsu郎さん
[ハート]ありがとうございます[るんるん]
by boba (2007-11-28 17:35)
>Dragonflyさん
[ハート]ありがとうございます[るんるん]
by boba (2007-11-28 17:35)
>Soundwishさん
[ハート]ありがとうございます[るんるん]
by boba (2007-11-28 17:36)
>KC、さん
[ハート]ありがとうございます[るんるん]
by boba (2007-11-29 20:32)
>原子心父さん
[ハート]ありがとうございます[るんるん]
by boba (2007-12-02 07:34)
>Sayaさん
[ハート]ありがとうございます[るんるん]
by boba (2008-07-22 19:42)
懐かしいです[嬉しい顔][複数のハート]
確かフィル・ラモーンが「ヴァロッテ」のプロデュースを
していませんでしたっけ?
和訳もお見事です[嬉しい顔]
by ヒサ (2008-11-27 00:33)
【ヒサさん】
[ハート]&メッセージありがとうございます[るんるん]
そうですね[嬉しい顔]
『ヴァロッテ』は確かにフィル・ラモーンプロデュースでしたね[揺れるハート]
フィルはビリー・ジョエルのプロデューサーとして有名ですよね[嬉しい顔]
勝手な訳詩をお褒め頂き、恐縮です[飛び散る汗]
ジュリアンは当時も何だか悲壮感が漂ってましたね~[ふらふら]
by boba (2008-11-27 12:47)
曲は削除されていて聞けなかったのですけど・・・素晴らしい歌詞ですね[複数のハート]
普遍的な愛の歌にも感じられます。
The sun does arise・・・and make happy the skies [晴れ]
by りなみ (2011-01-31 17:40)