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Voice of AOR (6.13 渋谷公会堂) [LIVEレポ]

2012年6月13日、夕刻、ボクは『渋谷公会堂』の名を取り戻した場所にいた。

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うん。『渋谷C.C.Lemonホール』より、やっぱりしっくり来る。。。

これを観るためだ。

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VOICE OF AOR

Toto, Chicago, Journeyで活躍した4 人のヴォーカリストが一堂に会し、夢の競演を果たす・・
「AFRICA(TOTO)」、「ROSANNA(TOTO)」、「ANGEL DON’T CRY(TOTO)」、
「LOOK AWAY(CHICAGO)」、「ANYWAY YOU WANT IT(JOURNEY)」、「SEPARATE WAYS(JOURNEY)」
等それぞれのアーティストのヒット曲を中心に構成される極上のセットリスト。

<VOICE OF AOR来日アーティスト>
Bobby Kimball (Original singer of Toto) / Bill Champlin (Formerly of Chicago) / Fergie Frederiksen
(ex. Toto) / Steve Augeri (ex. Journey)
[Band] LEGENDS (from Sweden)

CREATIVEMAN公式サイトより引用


それほど大々的に宣伝していた感じもしないのだが、2ヶ月ほど前に偶然ネット上でこの情報をキャッチ。ナント、もうチケット発売しているではないか!!

発売開始して時間も経過しているし、いい席ではないかもしれないけど、コレを逃すともう観れない方々かも知れないし、行くしかないとの思いでチケットを購入した。

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アレ、前から10列目…

いい席だ…( ̄◇ ̄;)

ひょっとして、売れてないのかな?

…と余計な心配を胸に当日を迎えたのだった。。。

今回も事前情報を閲覧することは極力避け、当日に臨んだ。どんなナンバーを演るんだろう…とワクワクしながら。。。

さて、チケットを手に会場内に入ると客先はまばら…

おいおいっ、このメンバーにこんな少数のオーディエンスは失礼なんじゃない?と思っていたが、開演前にはほぼ9割方1階は埋まっていた…2階はどうやらクローズらしいが…

ほぼ定刻過ぎに照明が落ち…、ドラムが取り始めると…あの爽快なフレーズが…

うひゃーっ、オープニングは「Carmen」かよ…

個人的にはいきなりのハイテンションだ。。。

ステージの中央に登場したのはTOTO2代目ヴォーカルのファーギー・フレデリクセンだ。
(2番目画像の左下参照)

初めて生で見るファーギーは小柄で細身の好々爺なおじいちゃんといったところなのだが…

低音部はバック・バンド、Legendsのキーボード奏者がソツなく担当…

そして、高音部のファーギーのパートは…うわーっ、出てる…出てる…

昨年は大病を患い、御年61歳には到底見えないエネルギッシュなハイトーンがいきなり炸裂…この1曲だけでも来た甲斐があった…素直にそう思えた。

2曲目は「Angel Don't Cry

これも大好き!!!セールス的にも評価的にも大して人気の高くないアルバム『Isolation』からのナンバー(ファーギーはオリジナルアルバムはこの1枚だけの参加)だが、個人的には好きなTOTOのアルバムで3本の指に入るのだ。

この2曲だけで冥土の土産に出来る…(笑)

そして、「Angel Don't Cry」とクロスフェードしながら、3曲目の「Endless」のキーボードのイントロが…

『Isolation』では比較的印象の薄い曲だったが、この夜のLiveではこの曲の新たな魅力を聴いた気がした。ハイキーのナンバーが続き、ファーギーも少々疲れた感はあったが、このナンバーの魅力を再認識した意味でもよかった。

そして、アルバムタイトルトラックの「Isolation」。

ここでひとまずファーギーの出番はおしまい。

個人的には「Lion」や「Stranger in Town(ファーギーメインの曲ではないが)」も聴きたかったが、それは贅沢というもの…なによりファーギーの声がもたないか(笑)

そして、お次は豊かなお腹を携えて、御大ともいうべき、ビル・チャンプリンが登場…
(2番目画像の右上参照)。

1曲目は「You're Not Alone

当日のセトリは大方の予想はつけていたはずだが、この曲から来たか…の思い。そう言えば、『19』からのシングルはそれまでにないほど、ビル・チャンプリンがフューチャーされたナンバーが多かったっけ…と今更ながら思い出す。

ただ、ミドルテンポのこの曲でファーギーで盛り上がっていた観衆もちょっとクール・ダウン。

しかし、次でまた盛り上がらずにはいられなくなるのだった。

2曲目は「Look Away
そう言えば、この曲もリードヴォーカルはビルだった。ボクの記憶が正しければ、シカゴが輩出した今のところ、最後のNo.1ヒットだ。コーラスのレベルが少々小さいことが気になったが、ビルの力強いヴォーカルはまだまだ健在だ(御年65歳)。

そして、次は「After the Love Has Gone」。Earth, Wind & Fireのヒット曲として、一般的に知られているのかもしれないが、デイヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンと共作し、1979年のグラミー賞最優秀R&B楽曲賞を獲得した。まぎれもなくこれはビルの代表曲だ。

次はバンドメンバーが一旦引き下がり…、ビルがキーボードに座ると静かに鍵盤を弾き始めた。。。

I Don't Wanna Live Without Your Love

これは…忘れてた(笑)これもビルのメインのナンバーだ。キーボード弾き語りでどこまでも力強くソウルフルにビルの歌声は会場にこだました。

ファーギーも4曲だったし、曲調も締めにふさわしい気がしたので、ビルはここまでかな?と思ったのだが、次の瞬間、ビルはファーギーをステージに呼び寄せ…

あの柔らかくも胸を焦がすようなイントロが…

!!!

Hard Habit to Break」だ~!!!

2番目の個人的なハイライトだった。。。コレはChicagoで1番好きな曲なんだ。

ピーター・セテラのパートはファーギーが。。。サビの「You're a hard...habit to break」はビルが…

ボクはこの曲は1984年に日本武道館で見ているのだが、かれこれ28年前。。。ピーターとの掛け合いじゃなきゃという声もあろうが、ホントにこの場にいてよかったと思った瞬間だった。

二人のヴォーカルに会場は酔いしれ、歌い終わったビルが次のシンガーをコールする。

「次なるシンガーはあのジャーニーのスティーヴ・オウジェリー!!」
(2番目画像の右下参照)。


あのキーボードのイントロとともにスティーヴが入場してくる。見た目は心なしか、あのスティーヴ・ペリーを思わせる。

Separate Ways(Worlds Apart)

会場のヴォルテージは最高潮!!

まだ、スティーヴは本調子じゃなかったか、声は最初出てなかったが、徐々に聴こえるようになってきた。。。

今回のメンバーでは1番若い(53歳)なので、頑張ってもらわなきゃね。。。

次のナンバーも観衆のテンションは上がりっ放し。。。

Don't Stop Believin'

これがジャーニーの中で1番好きだというファンも多いだろう。

ボクはジャーニーは何故か生Liveを見逃しているので、この曲が聴けてすごくうれしかった。

そして、ここで…あのストリングスが…

おおっ、「Faithfully」だ~!!

てっきり、「Open Arms」を演るかと思っていたので、嬉しい誤算だった(個人的にはコチラの方が好き)。。。
このころになると、オウジェリの声にも張りが出てきた。。。

そして、次は…

Any Way You Want It」!!!

個人的な3番目のハイライトだ!!

この曲も予想にはなかった。。。オウジェリもノリノリで後半、観衆に「Any way you want it. That's the way you need it. Any way you want it…」を何度もコーラスを促す。40~60代(?)中心の観衆も総立ちで声を張り上げていた。。。

何だかんだ言っても、ジャーニーのナンバーは映える…改めてそう思った。。。

そして、「Any Way You Want It(お気に召すまま)」を終えたスティーヴが満足げに最後のシンガーを紹介した。

「Totoの初代ヴォーカルであるボビー・キンボールが今からここに来ます」

…スマホを持ちながら、スーパーマリオのルイージのような風貌のボビーがその姿を現す。
(2番目画像の左上を参照)。

ステージから、バンドメンバーを、会場のオーディエンスをカメラでパシャパシャ撮っている…

いきなり、そのひょうきんな人間性を見せて、会場を爆笑の渦に誘い込んだ…

さて、1曲目は…

Girl Goddbye

1stアルバムからのナンバーだが、これもそう来たか…という感じだ。昨年、実はTotoの来日公演を観ているのだが、あのときは3代目ヴォーカル:ジョセフ・ウィリアムスがメインだったので、この選曲は歓迎だ。このナンバーもステージ映えするな…

ボビー・キンボールはLIVEでは高不調の波が激しく、最近ではなかなか1曲持たないと聞く(苦笑)が、まずはなかなかの声量で歌えているなと確認。

2曲目は…

あの雄大な大陸を思わせるイントロから…

Africa

デイヴッド・ペイチのパートはやはりLegendsのキーボード奏者が担当し、サビの高音はボビーが振り絞る。。。

間奏になるたびにボビーは水をゴクゴクと…(笑)

観衆はサビのところで、「I bless the rains down in Africa...」の大合唱。

そして、次も人気の高い「A Millon Miles Away

ボビーはこのナンバーでソウルフルな歌唱を披露。この曲は他のナンバーより、キーが高くないのもあって、ボビーも気持ちよさげに歌い上げていたな。。。

そして、次はあのリズムが…

Rosanna

スティーヴ・ルカサーのパートもLegendsのメンバーが、そして、ビルが、スティーヴが…あれ、ファーギーがいない。

1st Verseの途中で慌てて、ファーギーがステージに駆け込んできた(笑)

何て自由なステージだろう。。。

会場は最初から、大合唱。「Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna yeah」を何度もコーラスしていた。

そして、ここでボビーが…

「みんな、ここで彼のギターを聴いてくれ。トミー・デナンダーだ!!」

ああ、ヤケに巧いギターだな…っと思っていたが、彼がトミー・デナンダーか。メロディック・ハード界では知らないものはいないコンポーザー、プロデューサー、ギタリストだ。

事前情報を仕入れてなかったせいもあるが、このVoice of AORはトミー・デナンダーが立案したプロジェクトととのこと。バックバンドとして、スウェーデンからLegendsを引っ張ってきたのも彼なのだ。

しかし、不覚にも顔が分からなかった。ボクのイメージでは…

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だったが、この晩見たトミーは、これより、1.5倍くらいの体格で長髪…(苦笑)

しかし、腕前はさすがの一言。会場の「Rosanna,yeah!!!」とともに第1幕は終了し、メンバーは舞台袖へと消えていった。

しかし、会場の興奮は下がることなく、アンコールの拍手の渦…





ほどなく、まずはLegendsのメンバーがステージに戻ってきた。

???

次の瞬間、あの衝撃的なリズムが…

Child's Anthem

うわーそう来たか(≧∇≦)

この曲を最初に聴いたときはあまりの衝撃に当分放心状態だったな…と当時を思い出す。

そうすると、次は…

Georgy Porgy

アラ、「ジョージー・ポーギー」…これはボビーじゃなく、スティーヴ・ルカサーがメインの曲では?(苦笑)

まあ、この晩はAORというか、80sROCK満載の流れだったので、ある意味、この曲が1番AORしていた気がする。オリジナルではシェリル・リンのコーラスパートをボビーは歌っていた。
ぼくが「Child's Anthem」の次はこれだろうと思った「I'll Supply the Love」はきっと今後もどこかで聴けそうな気がするし(笑)

そして、次は…

Gift with a Golden Gun

おおっ、アルバム『Turn Back』からのリードナンバーをここで持ってくるとは。この曲を聴けるとは正直まったく予想していなかった。ある意味、嬉しい裏切りだ。うん。このナンバーもLIVE映えするなぁ…

だが、観衆は次に来るナンバーを今か今かと待ち構えていた。そんな空気がひしひしと伝わっていた。

「Gift~」が終わると…

あの鍵盤のたたく音が…

そう、

Hold the Line」だ。

会場の興奮は最高潮。

最初から脇目も振らず、観衆は各々が5番目のコーラスになったつもりで…

「Hold the line. Love isn't always on time!!」を何度も何度も何度も繰り返し、熱唱した。

いや…完全に80年代に心を戻らさせてもらったよ。

ありがとう、ファーギー、ビル、スティーヴ、ボビー、そして、トミーとLegendsのみんな。。。

ただ、楽しい…楽しい夜だった。

【SETLIST】
1. Carmen (Fergie Frederiksen & P-O Nilsson(from Legends))
2. Angel Don't Cry (Fergie Frederiksen)
3. Endless (Fergie Frederiksen)
4. Isolation (Fergie Frederiksen)

5. You're Not Alone (Bill Champlin)
6. Look Away (Bill Champlin)
7. After the Love Has Gone (Bill Champlin)
8. I Don't Wanna Live without Your Love (Bill Champlin)
9. Hard Habit to Break (Bill Champlin & Fergie Frederiksen)

10. Separate Ways(Worlds Apart) (Steve Augeri)
11. Don't Stop Believin' (Steve Augeri)
12. Faithfully (Steve Augeri)
13. Any Way You Want It (Steve Augeri)

14. Girl Goodbye (Bobby Kimball)
15. Africa (Bobby Kimball & P-O Nilsson(from Legends))
16. A Million Miles Away (Bobby Kimball)
17. Rosanna(Bobby Kimball & P-O Nilsson(from Legends))

=ENCORE=
18. Child's Anthem
19. Georgey Porgy(Bobby Kimball & P-O Nilsson(from Legends))
20. Gift with a Golden Gun (Bobby Kimball)
21. Hold the Line (Bobby Kimball & Fergie Frederiksen & Bill Champlin & Steve Augeri)


ここまで拙文・長文を読んでくださり、まことにありがとうございましたm(__)m

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